現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年3月9日のデイリーキーワードランキング
1 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
2 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
3 | 七十路や新しき事弥生道 |
4 | 乙鳥や小路名の多き京の町 |
5 | 眼の中の夕映磨かれつつ昏れぬ |
6 | 庭隅の幹に日のある二日かな |
7 | 天日のうつりて暗し蝌蚪の水 |
8 | ミモザ咲く昨日とちがう風のあり |
9 | かろき子は月にあづけむ肩車 |
10 | 笠へぽつとり椿だつた |
11 | 雪暮れて森はなやかに去りゆけり |
12 | をさなごのひとさしゆびにかかる虹 |
13 | 山又山山桜又山桜 |
14 | まつすぐに物の落ちけり松手入 |
15 | ふところに入日のひゆる花野かな |
16 | 梨剥くやいつもの位置に妻がゐて |
17 | 泥舟でいいではないか星祭 |
18 | 世界地図掛ければいつまでも郭公 |
19 | 青林檎置いて卓布の騎士隠る |
20 | かくれんぼ三つかぞえて冬となる |
21 | かたつむり或いは海の一部かな |
22 | べたべたに田も菜の花も照りみだる |
23 | 薄紅葉恋人ならば烏帽子で来 |
24 | 梨噛んで男の荒む柱かな |
25 | 人許すように羽織りぬ春コート |
26 | 冬耕の土裏返す雀どち |
27 | 春潮といへば必ず門司を思ふ |
28 | どこまでが花どこからが花の闇 |
29 | 妣愛でし老紅梅のふくらめり |
30 | 冬帽子かぶりなおして農を継ぐ |
31 | 産声のとどけよ真夜の今日の月 |
32 | 折鶴をひらけばいちまいの朧 |
33 | すずしろすずしろといい澄んでゆく |
34 | 初ひばり胸の奥處といふ言葉 |
35 | お玉じやくしに手足派兵の國となる |
36 | 春しぐれ恵心僧都に泣き黒子 |
37 | 囀や海の平を死者歩く |
38 | 飾らるる葵あくまで黒き牛に |
39 | 三月十日もんじゃに落とす生玉子 |
40 | 結界の紅茸どもへ鐘一打 |
41 | 新年や縁起かつぎの酢蓮根 |
42 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
43 | 魚雷の丸胴蜥蜴這い廻りて去りぬ |
44 | 鮑食むわたしも同じ片思ひ |
45 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
46 | 白鳥百羽津軽の空を明るうす |
47 | 洗つた手から軍艦の錆よみがえる |
48 | 手を振れば千の手が振る桜の夜 |
49 | あかときの桔梗とはなり死にゆけり |
50 | 雑巾縫ふわたしのこだはり矢車草 |
2024年4月27日 16時04分更新(随時更新中)