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 現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング

 2021年11月3日のデイリーキーワードランキング

1

蝉時雨子は担送車に追ひつけず
2

雲廊の尽くる一間に雛の宴
3

柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺
4

蝌蚪に打つ小石天変地異となる
5

千の手の一つを真似る月明かり
6

一対の男女にすぎぬ夜長かな
7

向日葵や信長の首切り落とす
8

去りがてに白魔となりて寒明くる
9

鳴く蟲のただしく置ける間なりけり
10

少年や六十年後の春の如し
11

木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ
12

どの家にも修羅一人あり墓洗ふ
13

その影を踏みて紅梅愛でにけり
14

春の浜大いなる輪が画いてある
15

地にありてなほ沙羅の花白きなり
16

チョコレート工場へ落花ひとしきり
17

徐々に徐々に月下の俘虜として進む
18

かまきりの卵嚢よりの寒暮光
19

木魚打つ一節ごとに山笑う
20

贅沢は敵と育ちぬちやんちやんこ
21

卒業の兄と来てゐる堤かな
22

赤とんぼ夕暮はまだ先のこと
23

夜間飛行を眼にとめてうすくなる寝嵩
24

定住漂白 影と二人であるきだす
25

賀状うずたかしかのひとよりは来ず
26

素足にてのけふをたしかむる
27

二人家族かたくりの花片えくぼ
28

生くることやうやく楽し老の春
29

花に句に睨めて狂うぞ鬼懸りなる
30

菊を焚く燻りに人寄りにけり
31

春闌けてつくづく脳の隙間かな
32

水やれば草むすかばね匂いけり
33

福寿草ひとつふたつは人見知り
34

陰謀の場を煌々と菊人形
35

金魚田のさまざまな影さかしまに
36

庭隅の幹に日のある二日かな
37

死に絶えし家に隣りて冬夜かな
38

寂光にありて椿の眞白なる
39

冬苺楽しいことはすぐ終り
40

螢獲て少年の指みどりなり
41

天渺々笑ひたくなりし花野かな
42

泣き寄りて肘のふれ合う夏喪服
43

クリスマス地に来ちちはは舟をこぐ
44

ライターの火のポポポポと滝涸るる
45

この道しかない春の雪ふる
46

性善説なぜか危うし寒に入る
47

草山に馬放ちけり秋の空
48

外にも出よ触るるばかりに春の月
49

高層ビル裸木の枝の曲線
50

風待ちの鷹か日の出の壇ノ浦


2024年9月25日 20時00分更新(随時更新中)
 

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