現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年8月11日のデイリーキーワードランキング
1 | 不景気の街を操る聖樹の灯 |
2 | 八月や六日九日十五日 |
3 | 蜥蜴の尾鋼鉄光りや誕生日 |
4 | 手をあげて足をはこべば阿波踊 |
5 | 風の貌して風の盆より帰る |
6 | 更年期あなた任せのちんちろりん |
7 | まず口をあけて暑き日始まりぬ |
8 | 山空にわが鼻赤し妹眉濃し |
9 | 肉体は死してびつしり書庫に夏 |
10 | 水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る |
11 | 日が落ちて山脈といふ言葉かな |
12 | 春暑し空席のない縄電車 |
13 | 向日葵の空かがやけり波の群 |
14 | 渡鳥仰ぎ仰いでよろめきぬ |
15 | 伊吹嶺のけもの道から冬がくる |
16 | ふたまわり下の男と枇杷の種 |
17 | 乙鳥はまぶしき鳥となりにけり |
18 | 秋空を二つに断てり椎大樹 |
19 | 撃たれんと一頭の鹿澄みきりぬ |
20 | 幾年や嬰の祝着花桃のごと |
21 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
22 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
23 | 真黒き釣鐘を見て昼涼し |
24 | 教会に集ひし信者に汗の香す |
25 | あの世へも顔出しにゆく大昼寝 |
26 | 冬に向く伊吹嶺という座禅僧 |
27 | 春浅き麒麟の空の飛行雲 |
28 | 湘南に浪おどらせて夏盛る |
29 | 雨音のかむさりにけり虫の宿 |
30 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
31 | 姉いつか鵜の鳥孕む海辺の家 |
32 | ころぶすや蜂腰なる夏痩女 |
33 | 香水の香ぞ鉄壁をなせりける |
34 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
35 | 気配してふつと振り向くおぼろ月 |
36 | ちなみぬふ陶淵明の菊枕 |
37 | 不透明なままでいたくて酸葉噛む |
38 | 孕ませし鯨大きな虹を吐く |
39 | またここへ戻ると萩に杖を置く |
40 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
41 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
42 | 壷の口ひろきを移る秋の翳 |
43 | 一切を抛擲し去り大昼寝 |
44 | 薪をわるいもうと一人冬籠 |
45 | 耳の如くカンナの花は楽に向く |
46 | 夏の山国母いてわれを与太と言う |
47 | 沈みゆく海月みづいろとなりて消ゆ |
48 | 姉よ巨きはえとりたけに空みえず |
49 | ひだり腕すこし長くて昼寝せり |
50 | 苗代田に松飾りして農に生く |
2024年9月20日 16時22分更新(随時更新中)