現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年2月7日のデイリーキーワードランキング
1 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | 空をはさむ蟹死にをるや雲の峰 |
4 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
5 | 馬もまた歯より衰ふ雪へ雪 |
6 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
7 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
8 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
9 | 冬銀河鳴るは安寿のむかしより |
10 | 白炎をひいて流氷帰りけり |
11 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
12 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
13 | 炎天の遠き帆やわがこころの帆 |
14 | 吹きおこる秋風鶴をあゆましむ |
15 | うぐいすの匂うがごときのどぼとけ |
16 | 大空に伸び傾ける冬木かな |
17 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
18 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
19 | ひげを剃り百虫足を殺し外出す |
20 | 春風や阿波へ渡りの旅役者 |
21 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
22 | 春の夜の胸鰭で泣く魚なりけり |
23 | 小雪降るむかしよこはまふらんねる |
24 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
25 | 闇生まる花桐二本歩み寄り |
26 | 獅子頭置かれるいつのまに茶の花 |
27 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
28 | 吾子が嫁く宇陀は月夜の蛙かな |
29 | 春や昔十五万石の城下哉 |
30 | 教会の冷たき椅子を拭く仕事 |
31 | いつ死ぬる金魚と知らず美しき |
32 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
33 | しだれ櫻観音堂を入れて咲く |
34 | つかみとる秋刀魚の腸のやわらかき |
35 | 良寛の乞食のみち田植かな |
36 | 瀧落ちて群青世界とどろけり |
37 | 筏で流れた夜のようにひらたく寝る |
38 | わが山河まだ見尽さず花辛夷 |
39 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
40 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
41 | ほろほろと泣き合ふ尼や山葵漬 |
42 | 工場裏朝まだ蒼き寒雀 |
43 | かえるばを天に敷きつめわが恋は |
44 | 万緑に朴また花を消すところ |
45 | 湯の山や谷に生るる春の雲 |
46 | 満月を男が担ぎ来しごとく |
47 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
48 | 骨の鮭鴉もダケカンバも骨だ |
49 | 我生の今日の昼寝も一大事 |
50 | 雁やのこるものみな美しき |
2024年9月21日 04時32分更新(随時更新中)