現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年2月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 木の根明く胎児はなにを見てをるや |
2 | ただ白きもの横たわる寝釈迦かな |
3 | 芹なずな子はささ濡れの膝の上 |
4 | 猫捜すビラあちこちに春隣り |
5 | 芹に水早し一揆譚みづみづし |
6 | 防人の妻戀ふ歌や磯菜摘む |
7 | 眠くなるこの日の不思議春隣 |
8 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
9 | ねむれぬ夜端々ひかる梅の枝 |
10 | 妻なしに似て四十なる白絣 |
11 | とある朝やる気ふつふつ蜆汁 |
12 | 猫騙し蚊一匹とて戦果なし |
13 | 蜥蜴の尾鋼鉄光りや誕生日 |
14 | 青鷺の喉より太き魚を呑み |
15 | ふくろふに真紅の手毬つかれをり |
16 | 雨かしら雪かしらなど桜餅 |
17 | 秋鶏が見てゐる陶の卵かな |
18 | 和布刈る神の五百段ぬれてくらし |
19 | 飛び石のひとつひとつの冬ざるる |
20 | 猫舌と一月一日の白い船 |
21 | 美しき帰雁の空も束の間に |
22 | 春のくれ液體として沈むなり |
23 | 青海に額ぶつけて泳ぎ出づ |
24 | 澄む秋のどこまでを我が視座となす |
25 | パンにバタたつぷりつけて春惜む |
26 | 一瞬を束ねて冬のすみれ咲く |
27 | 障子あけて置く海も暮れきる |
28 | まゆ玉や一度こじれし夫婦仲 |
29 | 暗闇に水の湧きゐる椿かな |
30 | 形代に息吐いて山曇りけり |
31 | 魅せられし江戸指物師の雛調度 |
32 | 両輪に光廻して早春譜 |
33 | 暗黒や関東平野に火事一つ |
34 | われ死なばちちははも死ぬ梅の花 |
35 | 春隣何処まで来たか風見鶏 |
36 | 缶蹴りの途絶えて久し寒夕焼 |
37 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
38 | 嚔して思ひ出されてゐる |
39 | 餞別はサッカーボール春一番 |
40 | 山一つあたためてゐる冬すみれ |
41 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
42 | 木型より生まるる鳥や春祭 |
43 | 春の雲なるやゆるりと帰るべし |
44 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
45 | 大榾をかへせば裏は一面火 |
46 | 少年や六十年後の春の如し |
47 | 落椿とはとつぜんに華やげる |
48 | 月山の木霊と遊ぶ春氷柱 |
49 | いつの世か目刺に詫びることあらん |
50 | 満開の森の陰部の鰓呼吸 |
2024年4月25日 13時59分更新(随時更新中)