現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年6月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 泳ぎより歩行に移るその境 |
2 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
3 | 尾の出たる蝌蚪うれしさに人寄せて |
4 | 牡丹百二百三百門一つ |
5 | 父といふ世に淡きもの桜満つ |
6 | 頂上や殊に野菊の吹かれ居り |
7 | 硯洗ふ墨あをあをと流れけり |
8 | 咳き込めば我火の玉のごとくなり |
9 | 籐椅子に海を見てゐるとき負けし |
10 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
11 | アラファト逝く遠く巌の蔦紅葉 |
12 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
13 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
14 | 忘年や身ほとりのものすべて塵 |
15 | おそるべき君等の乳房夏来る |
16 | 冬霞にしづみし外資系東京 |
17 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
18 | 青梅雨や無垢になるまで湯につかる |
19 | はるかまで旅してゐたり昼寝覚 |
20 | 波音の絶ゆることなし八雲の忌 |
21 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
22 | 俳々と馬鹿の一念寒たまご |
23 | 頭悪き日やげんげ田に牛暴れ |
24 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
25 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
26 | 棹ささむあやめのはての忘れ川 |
27 | 恋を得て蛍は闇に沈みけり |
28 | 麦の秋紙飛行機の不時着す |
29 | 蝌蚪の桶のぞき雨読もせず一日 |
30 | 新緑の中へ中へと深呼吸 |
31 | 浮遊する午前零時の黒日傘 |
32 | 夏の河赤き鉄鎖のはし浸る |
33 | ほろにがきものへ箸ゆく春夕べ |
34 | いのちじめつく紫陽花の咲くあたり |
35 | ふっと刃を当つる西瓜の赤道や |
36 | あかんぼが春の満月ゆらし泣く |
37 | ああ弥生ばらまかれたる焼夷弾 |
38 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
39 | つらなれば花野に疼く尾てい骨 |
40 | いくらかは湯ざめ兆して誓子論 |
41 | かろき子は月にあづけむ肩車 |
42 | ソウル秋暑呼び売る市の”日帝“語 |
43 | 信心の母にしたがふ盆会かな |
44 | 青簾吊りたる闇に収まれり |
45 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
46 | 戦争を捨てた真夏の俳心 |
47 | 冬滝のきけば相つぐこだまかな |
48 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
49 | ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜 |
50 | 梅雨じめりどうにもならぬ己れがある |
2024年4月27日 06時45分更新(随時更新中)