現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年11月15日のデイリーキーワードランキング
1 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
2 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
3 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
4 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
5 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
6 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
7 | 海に出て木枯帰るところなし |
8 | 投げ出してまだ陽のある脚 |
9 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
10 | 一日もの云はず蝶の影さす |
11 | この道しかない春の雪ふる |
12 | 行く秋の鐘つき料を取りに来る |
13 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
14 | 錦繍を真綿に替えて山眠る |
15 | あたたかき十一月もすみにけり |
16 | 吊橋や百歩の宙の秋の風 |
17 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
18 | ものの種にぎればいのちひしめける |
19 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
20 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
21 | 浴衣の子家の中でも下駄履いて |
22 | 雨男雨にうたえば雨蛙 |
23 | 一対か一対一か枯野人 |
24 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
25 | 初湯殿卒寿のふぐり伸ばしけり |
26 | 日向ぼっこ日向がいやになりにけり |
27 | 喫泉に顔打たす人を裏切るべく |
28 | 春暁や人こそ知らね木々の雨 |
29 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
30 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
31 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
32 | 螢獲て少年の指みどりなり |
33 | 桔梗や男も汚れてはならず |
34 | 手拭ひを広げトマトを貰ひけり |
35 | 狐火を詠む卒翁でございかな |
36 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
37 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
38 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
39 | 炬燵から行方不明となりにけり |
40 | 枯草の大孤独居士ここに居る |
41 | モダニズム爺は彷徨う梅雨の道 |
42 | 雪散るや千曲の川音立ち来り |
43 | ライバルは五人赤実の蝮草 |
44 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
45 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
46 | 日の鷹がとぶ骨片となるまで飛ぶ |
47 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
48 | 肉体は死してびつしり書庫に夏 |
49 | 秋雨の瓦斯がとびつく燐寸かな |
50 | 春闘の旗も振らずに職を退く |
2024年9月20日 18時27分更新(随時更新中)