現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2013年2月18日のデイリーキーワードランキング
1 | 草二本だけ生えてゐる時間 |
2 | 五時間の時差ある夫婦木の芽和 |
3 | 水馬水ひつぱつて歩きけり |
4 | 父も又早世の人獺祭忌 |
5 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
6 | 火柱の中にわたしの駅がある |
7 | 柔肌の内なる滾り雨水かな |
8 | 目隠しの中も眼つむる西瓜割 |
9 | 十里むこうの海鳴り薔薇園管理人 |
10 | 死のあとも花菜明かりはおさなしや |
11 | 伊吹嶺のけもの道から冬がくる |
12 | 獺祭忌悪人虚子を敬ひて |
13 | 浮標灯冬から春へ点滅す |
14 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
15 | 逢いたくて泣きたくて菜の花になる |
16 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
17 | 耕すや虚無を育てているごとく |
18 | 着膨れてなんだかめんどりの気分 |
19 | かあちゃんよ今はどのへん春彼岸 |
20 | 毎年よ彼岸の入りに寒いのは |
21 | 春ショールするり汽笛が遠ざかる |
22 | ラグビーのジヤケツちぎれて闘へる |
23 | 野球盤に子等夢中なり獺祭忌 |
24 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
25 | ほうれん草つめたリュツクヘ妊る |
26 | 恋ふたつ レモンはうまく切れません |
27 | 春の野や隷書草書の顔歩く |
28 | 日々重く声も大きく梅ふふむ |
29 | 水驛みづから氷る父ありけり |
30 | 逆転の録音テープ 黄沙ふる |
31 | 寒立馬たづね吹雪の底を行く |
32 | 釉薬のどこの桜とまじわれる |
33 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
34 | 帝釈天参道に買ふ草の餅 |
35 | たてがみの雪は識らずよ寒立馬 |
36 | 二枚舌だから どこでも舐めてあげる |
37 | 雉子の眸のかうかうとして売られけり |
38 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
39 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
40 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
41 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
42 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
43 | 白炎をひいて流氷帰りけり |
44 | 湾曲し火傷し爆心地のマラソン |
45 | 去りがてに白魔となりて寒明くる |
46 | 春の雷遅れし者が弔いぬ |
47 | 燃え渡り刹那に消える堅香子の花 |
48 | 忽然と地から湧き出すクロッカス |
49 | 零といふ水車の馬力春そこに |
50 | 花騒のトンネルを出て手をつなぐ |
2025年8月28日 16時51分更新(随時更新中)