現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2019年6月18日のデイリーキーワードランキング
1 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
2 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
3 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
4 | 星空へ店より林檎あふれをり |
5 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
6 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
7 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
8 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
9 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
10 | 分け入つても分け入つても青い山 |
11 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
12 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
13 | 入れものが無い両手で受ける |
14 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
15 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
16 | 若鮎の二手になりて上りけり |
17 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
18 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
19 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
20 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
21 | 水脈の果て炎天の墓碑を置きて去る |
22 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
23 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
24 | せきをしてもひとり |
25 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
26 | 産むというおそろしきこと青山河 |
27 | 玉葱はいま深海に近づけり |
28 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
29 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
30 | あをあをと空を残して蝶分れ |
31 | 紙風船吹けば心もふくらめる |
32 | をそはりしかずにかぎりの手毬うた |
33 | 月さして一ト間の家でありにけり |
34 | 痩馬のあはれ機嫌や秋高し |
35 | 豊かなる年の落穂を祝ひけり |
36 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
37 | 麦藁帽の中に消えたる時間かな |
38 | ちるさくら海あをければ海へちる |
39 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
40 | 乳母車夏の怒濤によこむきに |
41 | 紫は水に映らず花菖蒲 |
42 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
43 | こんなよい月を一人で見て寝る |
44 | たましいを思い朴の葉拾い持つ |
45 | たんぽぽや日はいつまでも大空に |
46 | いつのまに涙のまなこ昼螢 |
47 | 冬嶺に縋りあきらめざる径曲り曲る |
48 | 寒紅梅ひたすら女でいたい指 |
49 | 満月の照りまさりつつ花の上 |
50 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
2024年9月21日 08時14分更新(随時更新中)