現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年6月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
3 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
4 | せきをしてもひとり |
5 | 梅根性また柿根性二月来る |
6 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
7 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
8 | さつきから夕立の端にゐるらしき |
9 | 水枕ガバリと寒い海がある |
10 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
11 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
12 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
13 | 遠泳や高波越ゆる一の列 |
14 | 星空へ店より林檎あふれをり |
15 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
16 | つきぬけて 天上の紺 曼珠沙華 |
17 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
18 | 菫程な小さき人に生れたし |
19 | 子の髪の風に流るる五月来ぬ |
20 | いつぽんの冬木に待たれゐると思へ |
21 | 老鴬や珠のごとくに一湖あり |
22 | 絵姿の君がゆらりと油照り |
23 | 小鳥来て俳句一つを落しゆく |
24 | 万障が鉢合わせして濃紫陽花 |
25 | ふるひ寄せて白魚崩れんばかりなり |
26 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
27 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
28 | 水無月の死ぬならこんな海の色 |
29 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
30 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
31 | 月見草今宵はだれか来るやうな |
32 | そよぎだす早苗田の青昼鏡 |
33 | 分け入つても分け入つても青い山 |
34 | 神鶏の胸反らしゆく初明り |
35 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
36 | 夢二館 れんげつつじが瞬いて |
37 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
38 | あたたかい雨ですえんま蟋蟀です |
39 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
40 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
41 | 凩の果はありけり海の音 |
42 | 世に鬼と仏ありけり梅干して |
43 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
44 | 鮟鱇の吊られ日輪尚赫し |
45 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
46 | あぢさゐやきのふの手紙はや古ぶ |
47 | 緑陰に三人の老婆わらへりき |
48 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
49 | 地下鉄にかすかな峠ありて夏至 |
50 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
2024年9月21日 23時05分更新(随時更新中)