現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2013年9月14日のデイリーキーワードランキング
1 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
2 | 餞別はサッカーボール春一番 |
3 | 藍の花栞れば紅の失せにけり |
4 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
5 | 跳箱の突手一瞬冬が来る |
6 | 生きかはり死にかはりして打つ田かな |
7 | 青柿や化粧して顔苦しかり |
8 | 行く秋の見知らぬ喪服同士かな |
9 | 風光る自立の一歩躊躇はず |
10 | 襖絵の秋の七草どっと揺れ |
11 | セーターの膨らみはじめ笑ひ出す |
12 | 少年の見遣るは少女鳥雲に |
13 | 花韮やいつもつましき母なりし |
14 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
15 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
16 | 庭石に梅雨明けの雷ひびきけり |
17 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
18 | 治まらぬ乱れに閻魔夏バテす |
19 | 忌を修す本堂脇のこぼれ萩 |
20 | 夢二忌や骨董市の合せ鏡 |
21 | 鯉のぼり疲れ気味です田の神様 |
22 | 秋扇条件つきで引き受ける |
23 | いなびかり北よりすれば北を見る |
24 | ここまでと踵返せり大花野 |
25 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
26 | 初笑ひゆゑの涙と思はれず |
27 | 善男が少女に呼ばる赤い羽根 |
28 | 葭切のをちの鋭声や朝ぐもり |
29 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
30 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
31 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
32 | 去年今年貫く棒の如きもの |
33 | 老い母の膕見える夏の家 |
34 | 沈丁花夢のあとさき匂ひける |
35 | しんしんしん雪降る夜の薬指 |
36 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
37 | 帰るのはそこ晩秋の大きな木 |
38 | 遠嶺より日あたつてくる鴨の水 |
39 | 老いしかと呟く日暮れ冴返る |
40 | 髪あらう天の川より水引きて |
41 | 梅雨邃し海山空の鈍色に |
42 | 兜虫漆黒の夜を率てきたる |
43 | 色惜しみつつ夜明けつつ黒葡萄 |
44 | 春の山のうしろから煙が出だした |
45 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
46 | 庭石の輝る日もなくて風邪ごもり |
47 | 雨だれのリズムで刻むキャベツかな |
48 | この新樹月光さへも重しとす |
49 | 月光は川原伝ひに雛の家 |
50 | 窓の雪女体にて湯をあふれしむ |
2024年9月25日 01時58分更新(随時更新中)