現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年6月29日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
3 | せきをしてもひとり |
4 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
5 | 遠泳や高波越ゆる一の列 |
6 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
7 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
8 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
9 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
10 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
11 | 星空へ店より林檎あふれをり |
12 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
13 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
14 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
15 | 六月の氷菓一盞の別れかな |
16 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
17 | 方丈の大庇より春の蝶 |
18 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
19 | 冬菊のまとふはおのがひかりのみ |
20 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
21 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
22 | 夏草に這上がりたる捨蚕かな |
23 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
24 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
25 | 匙なめて童たのしも夏氷 |
26 | 卵割るように銀河を渡りけり |
27 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
28 | 冬船旅八十歳になりにゆく |
29 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
30 | スコールに濡れたるままの夕餉かな |
31 | あをあをとこの世の雨のははきぐさ |
32 | 鉄階にいる蜘蛛智恵をかがやかす |
33 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
34 | ちるさくら海あをければ海へちる |
35 | 縄跳びを休んでいたる羊雲 |
36 | 入れものが無い両手で受ける |
37 | 青葉闇無口同志の竹床几 |
38 | をみならも涼しきときは遠を見る |
39 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
40 | 螢籠昏ければ揺り炎えたたす |
41 | ところてん煙のごとく沈みをり |
42 | ものの種にぎればいのちひしめける |
43 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
44 | うたかたの夢の名残や春の雪 |
45 | 生れて十日生命が赤し風まぶし |
46 | 芋の露連山影を正しうす |
47 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
48 | 朽舟の浮く水際に半夏生草 |
49 | 鯛あまたゐる海の上盛装して |
50 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
2024年9月22日 22時38分更新(随時更新中)