現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年10月28日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
3 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
4 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
5 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
6 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
7 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
8 | 一日もの云はず蝶の影さす |
9 | ちるさくら海あをければ海へちる |
10 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
11 | 蜻蛉行く後ろ姿の大きさよ |
12 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
13 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
14 | 蒲公英のかたさや海の日も一輪 |
15 | 苗代の水吹きくぼめ疾風過ぐ |
16 | 海に出て木枯帰るところなし |
17 | 群集いま野鳥の羽音雪きたる |
18 | ものの種にぎればいのちひしめける |
19 | 菜の花のお浸し 緑は野生色 |
20 | がんばるわなんて言うなよ草の花 |
21 | 重ね着の中に女のはだかあり |
22 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
23 | 白鳥の百ほど湖の波起す |
24 | 水平線大きな露と思ひけり |
25 | たらたらと日が真赤ぞよ大根引 |
26 | この土や桜咲く国わが住む国 |
27 | 玉音を理解せし者前に出よ |
28 | 凍港や旧露の街はありとのみ |
29 | 探梅や枝のさきなる梅の花 |
30 | 灯を消すやこころ崖なす月の前 |
31 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
32 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
33 | 龍神の走れば露の玉走る |
34 | 母逝きてへこみしままの紙風船 |
35 | 鶏頭の黒きにそそぐ時雨かな |
36 | 磯鴫の百の翔りに帽押へ |
37 | 八月は食器を買ふにふさはしき |
38 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
39 | 茶筅置く畳一と目の日射しかな |
40 | うなぞこに/簪一本/びんらんの/靈なびかせて |
41 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
42 | 錦繍を真綿に替えて山眠る |
43 | ななかまど蝦夷の妻のかんざしに |
44 | 憂国忌美学の底に潜む修羅 |
45 | 白樺に月照りつつも馬柵の霧 |
46 | 一人の強者唯出よ秋の風 |
47 | 夏山の大木倒す谺かな |
48 | 冬眠の前にさびしくなつておく |
49 | 夜を帰る枯野や北斗鉾立ちに |
50 | 長考は山の芋より始まりぬ |
2024年9月21日 18時07分更新(随時更新中)