現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年12月16日のデイリーキーワードランキング
1 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
2 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
3 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
4 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
5 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
6 | 咳をしても一人 |
7 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
8 | 匂ひ艶よき柚子姫と混浴す |
9 | 初蝶やわが三十の袖袂 |
10 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
11 | 山茶花の日和に翳のあるごとく |
12 | 寂しくて道のつながる年のくれ |
13 | 十二月八日の霜の屋根幾万 |
14 | それぞれの淑気をたぐる太極拳 |
15 | 音楽漂う岸侵しゆく蛇の飢 |
16 | 秋晴や宇治の大橋横たはり |
17 | 殺めては拭きとる京の秋の暮 |
18 | 雪女郎おそろし父の恋恐ろし |
19 | 初山河あふれくるもの掌に |
20 | いわし雲おおいなる瀬をさかのぼる |
21 | 父よりこぼれつぐ飯粒よ朝桜 |
22 | うごかざる一点がわれ青嵐 |
23 | さはさはと夏来るらし雨も又 |
24 | 早春の土に手応へ鍬を振る |
25 | うつむきて歩く心や蓼の花 |
26 | ねむれぬ夜端々ひかる梅の枝 |
27 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
28 | 人の輪は難しきかな合歓の花 |
29 | 中位のたましいだから中の鰻重 |
30 | 覚悟とは雪の深さに沈む脚 |
31 | あとみよそわかつるりと逃げる柿の種 |
32 | 千代真砂女寂聴恋猫昭和遠し |
33 | まだ何も云はぬに百合は首を振る |
34 | 人生に紆余曲折のあり一茶の忌 |
35 | 唖々子の拳唖々子の握手八っ頭 |
36 | 新参の身にあかあかと灯りけり |
37 | 妻へ帰るまで木枯の四面楚歌 |
38 | 短夜の手足遠くに置きにけり |
39 | 缶蹴りの途絶えて久し寒夕焼 |
40 | 心中に師なく弟子なくかすみけり |
41 | 町騒に遠き寺苑の仏桑花 |
42 | 秋立つや川瀬にまじる風の音 |
43 | 音の無き安居の寺に詣りけり |
44 | 鳰浮きしとき晩鐘の鳴り出しぬ |
45 | 素つ裸太平洋を笑ひけり |
46 | 酒の肴は句敵の悪口 泡噴くビール |
47 | 満山の霧氷朝日にきらめけり |
48 | 本流へ一気呵成の花筏 |
49 | 大寒や巌のごとき壁に凭る |
50 | 浮浪児昼寝すなんでもいいやい知らねえやい |
2024年9月27日 06時00分更新(随時更新中)