現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年7月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
2 | 冬瓜を立ち割る妻の恐ろしや |
3 | 水枕ガバリと寒い海がある |
4 | いなびかり北よりすれば北を見る |
5 | 地下鉄にかすかな峠ありて夏至 |
6 | 天地水明あきあきしたる峠の木 |
7 | 君がためうしろの海をたち割らん |
8 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
9 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
10 | 夕立が洗つていつた茄子をもぐ |
11 | 匂ひ艶よき柚子姫と混浴す |
12 | まなこ無き魚棲むこころ泰山木 |
13 | 歩を返す春愁の象同じ地に |
14 | マリが住む地球に原爆などあるな |
15 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
16 | 太陽の出でて没るまで青岬 |
17 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
18 | 人待つにあらず灯す花の日々 |
19 | 鬼瓦のあうんの間軒燕 |
20 | わだつみに物の命のくらげかな |
21 | 西鶴の女みな死ぬ夜の秋 |
22 | 秋空へキリンの首の孤独かな |
23 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
24 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
25 | 寒月や穴の如くに黒き犬 |
26 | 秋天の下に野菊の花弁欠く |
27 | 西鶴忌帯を低めによろけ縞 |
28 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
29 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
30 | 風鈴の空は荒星ばかりかな |
31 | 七夕や広げて見入る青写真 |
32 | 税重く財布も堅く春遠し |
33 | 泉の底に一本の匙夏了る |
34 | すいつちよを仏の馬と誰ぞ言ふ |
35 | 鍬打つて涼しき土となりにけり |
36 | ペンキ屋は濃くしてしまう目借時 |
37 | 駄菓子屋の跡は空白涅槃西風 |
38 | 蜩のやうに晩夏のやうに逝く |
39 | 清水汲む心はるばる来つるかな |
40 | 湯上りや熟柿一つを吸ひて足る |
41 | 水槽番に魚が口あけ 盛夏無為 |
42 | 畦に立つ翁一人の夏夕べ |
43 | 打水の流るる先の生きてをり |
44 | 炎天下声を薄めて誘ひたる |
45 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
46 | 赤とんぼじっとしたまま明日どうする |
47 | 銃後といふ不思議な町を丘で見た |
48 | 海月ゆらり母胎もかくは安らけし |
49 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
50 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
2024年9月22日 12時34分更新(随時更新中)