現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年2月16日のデイリーキーワードランキング
1 | 毛糸編みじゃれつく猫に勝ち目なし |
2 | 磐石をぬく燈台や夏近し |
3 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
4 | 白梅の万蕾にさすみどりかな |
5 | 秋風やひとさし指は誰の墓 |
6 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
7 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
8 | 動くともなく冬の蠅神妙に |
9 | 変な日の飢えをしずかに犬が掘る |
10 | うれしさは春のひかりを手に掬ひ |
11 | 遠富士に雲の天蓋雛祭 |
12 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
13 | 闘鶏の眼つぶれて飼はれけり |
14 | ポケットに春を匿っている筈だ |
15 | 石積みのみかん畑に子の二三 |
16 | すれちがい移り香残し秋袷 |
17 | 水枕ガバリと寒い海がある |
18 | 補聴器をはずしてからの天の川 |
19 | 神鶏の胸反らしゆく初明り |
20 | 魚ごころあれば星座からメール |
21 | まぼろしの鹿はしぐるるばかりなり |
22 | 花冷えや履歴書に押す磨滅印 |
23 | 金木犀の音満ちてゆく夜明け |
24 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
25 | 遠富士へ萍流れはじめけり |
26 | ねんねこのどこをついても笑ひけり |
27 | 昼凪のわが言葉のみ揺るるなり |
28 | 大落暉今に点火の枯すすき |
29 | 夏草に這上がりたる捨蚕かな |
30 | 老境の静謐といふ梅日和 |
31 | 大枯野婆娑羅の翅のむづがゆく |
32 | 青丹よし寧楽の墨する福寿草 |
33 | 炎天の地蔵の頭撫でて過ぐ |
34 | 鷹のつらきびしく老いて哀れなり |
35 | 或夜雛娶りけり白い酒 |
36 | 初湯出て青年母の鏡台に |
37 | 泳ぎより歩行に移るその境 |
38 | 滝のおもてはよろこびの水しぶき |
39 | いつせいに柱の燃ゆる都かな |
40 | 今生は病む生なりき烏頭 |
41 | 叱られて帰る霰の石畳 |
42 | 寒落暉その淋しさを食い繋ぐ |
43 | まつすぐな道でさみしい |
44 | 豆ひとつ書棚に残り春立てり |
45 | 烏賊が鳴き子が泣き岬に冬迫る |
46 | はたはたや退路絶たれて道初まる |
47 | 山深く睦月の仏送りけり |
48 | 溶接工脛まで灼きて梨を食ぶ |
49 | 葉桜の中の無数の空さわぐ |
50 | ほのかなる少女のひげの汗ばめる |
2024年9月19日 04時11分更新(随時更新中)