現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年6月13日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
3 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
4 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
5 | 満月のほたるぶくろよ顔上げよ |
6 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
7 | 人恋いて飯炊くときや合歓の花 |
8 | 海溝に貝の墜ちゆく夏の夢 |
9 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
10 | 黴厨匙きらきらと密集す |
11 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
12 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
13 | 血を流しゆけば幼き晩夏の海 |
14 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
15 | 花サフラン舌の真赤は太古より |
16 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
17 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
18 | 想像がそつくり一つ棄ててある |
19 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
20 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
21 | 湾曲し火傷し爆心地のマラソン |
22 | 鶏たちにカンナは見えぬかもしれぬ |
23 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
24 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
25 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
26 | うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間 |
27 | 萍の一つは頭蓋のなかにうく |
28 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
29 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
30 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
31 | 貧交の誰彼とほし春の雁 |
32 | 非常口に緑の男いつも逃げ |
33 | 揚雲雀死より遠くは行きゆけず |
34 | 涼風くぐる高さ制限2・2 |
35 | 原色を秘めたる夏蝶の睡り |
36 | 緑陰のわが入るときに動くなり |
37 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
38 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
39 | 愛なき日避雷針見て帰りけり |
40 | 緑陰に三人の老婆わらへりき |
41 | 朝焼の雲海尾根を溢れ落つ |
42 | 実石榴の心許ない午後である |
43 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
44 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
45 | なつかしや未生以前の青嵐 |
46 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
47 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
48 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
49 | にぎりしめにぎりしめし掌に何もなき |
50 | 星空へ店より林檎あふれをり |
2024年9月25日 08時02分更新(随時更新中)