現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年11月14日のデイリーキーワードランキング
1 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
2 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
3 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
4 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
5 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
6 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
7 | ちるさくら海あをければ海へちる |
8 | ものの種にぎればいのちひしめける |
9 | 一日もの云はず蝶の影さす |
10 | 海に出て木枯帰るところなし |
11 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
12 | 凩の果はありけり海の音 |
13 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
14 | 果樹園がシヤツ一枚の俺の孤島 |
15 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
16 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
17 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
18 | 咳をしても一人 |
19 | 笠へぽつとり椿だつた |
20 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
21 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
22 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
23 | 摩天楼より新緑がパセリほど |
24 | 月光に一つの椅子を置きかふる |
25 | 磨崖佛おほむらさきを放ちけり |
26 | はつふゆという籠り音を愛すかな |
27 | 金魚死に幾日か過ぎさらに過ぎ |
28 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
29 | いちまいの朴の落葉のありしあと |
30 | いなびかり北よりすれば北を見る |
31 | 時鳥厠半ばに出かねたり |
32 | 音絶えしこの音が雪降る音か |
33 | わが歌のふと蜩に和したりき |
34 | 人も旅人われも旅人春惜しむ |
35 | 右府の忌の金剛のこの濤の声 |
36 | 蠅とんでくるや箪笥の角よけて |
37 | こひびとを待ちあぐむらし闘魚の辺 |
38 | 天地の間にほろと時雨かな |
39 | 一本のすでにはげしき花吹雪 |
40 | 母の蛍捨てにゆく顔照らされて |
41 | 大粒の雨が来さうよ鱧の皮 |
42 | 春めくや手にまろやかな川の石 |
43 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
44 | 葛城の山懐に寝釈迦かな |
45 | 銀行員等朝より蛍光す烏賊のごとく |
46 | 鳥帰るいづこの空もさびしからむに |
47 | 首すじにべたつく夕日原爆忌 |
48 | さよならと梅雨の車窓に指で書く |
49 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
50 | 読書するまに少年老いて草雲雀 |
2024年9月21日 19時07分更新(随時更新中)