現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年3月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
2 | 天よりもかがやくものは蝶の翅 |
3 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
4 | いそがしや木の芽草の芽天が下 |
5 | 鳴くならば満月になけほととぎす |
6 | 葉桜や人に知られぬ昼あそび |
7 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
8 | 昼寝するつもりがケーキ焼くことに |
9 | 病めば梅ぼしのあかさ |
10 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
11 | 七十路や新しき事弥生道 |
12 | かたくりや希望は別の名で咲きぬ |
13 | 白き巨船きたれり春も遠からず |
14 | 天山の夕空も見ず鷹老いぬ |
15 | 想像がそつくり一つ棄ててある |
16 | 咲き満ちてこぼるる花もなかりけり |
17 | 初湯殿卒寿のふぐり伸ばしけり |
18 | 口あけし羅漢のひとり木の実落つ |
19 | 物の芽のほぐれほぐるる朝寝かな |
20 | 秋冷の身に及ぶまで雨後の幹 |
21 | 地の底の燃ゆるを思へ去年今年 |
22 | したたかに水をうちたる夕ざくら |
23 | 君が名か一人静といひにけり |
24 | 春日を鉄骨のなかに見て帰る |
25 | 竜胆や平家の裔の腕太き |
26 | 野遊びの皆伏し彼等兵たりき |
27 | すらすらと稿すすみけり四温の夜 |
28 | 水尾ひいて離るる一つ浮寝鳥 |
29 | オペラ座の序曲始まる秋扇 |
30 | 仰向けの口中の屠蘇たらさるる |
31 | 猛る鵙この身このまま老いゆくか |
32 | 街灯は夜霧にぬれるためにある |
33 | 降り立てば武蔵野時雨れていたりけり |
34 | 田にあればさくらの蕊がみな見ゆる |
35 | 鬼房を句敵ににして菊を食ぶ |
36 | 木枯しのやうな男の後に蹤く |
37 | 娘とは嫁して他人よ更衣 |
38 | 父逝きぬ珊瑚が卵放つ夜 |
39 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
40 | 追伸は一行八月の鉄条門 |
41 | 百の島瀬戸に浮べて春の潮 |
42 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
43 | 朝夕がどかとよろしき残暑かな |
44 | 優曇華や寂と組まれし父祖の梁 |
45 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
46 | 子をもたぬをとことをんな毛蟲焼く |
47 | 忘却は宝の小箱青鬼灯 |
48 | 春暑し空席のない縄電車 |
49 | 探梅やみささぎどころたもとほり |
50 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
2024年9月26日 19時35分更新(随時更新中)