現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年10月13日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
3 | 酔ふ人を押せば倒れてきりぎりす |
4 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
5 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
6 | 白鳥に会えば会ったで哀しかり |
7 | 重ね着の中に女のはだかあり |
8 | 春の雪ふる女はまことうつくしい |
9 | 遠吠えす夜の静寂に六花咲く |
10 | 鼠たち春のいくさに出払ひぬ |
11 | 一の橋二の橋ほたるふぶきけり |
12 | 致死量の月光兄の蒼全裸 |
13 | 海に出て木枯帰るところなし |
14 | 囀や絶えず二三羽こぼれ飛び |
15 | 親よりも白き羊や今朝の秋 |
16 | 一湾の潮しづもるきりぎりす |
17 | 夜桜の方が会へると思ふから |
18 | おぼろ夜のかたまりとしてものおもふ |
19 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
20 | 白い横顔ぎんなんの降るような時間 |
21 | 漬物桶に塩ふれと母は産んだか |
22 | 鱚釣りや青垣なせる陸の山 |
23 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
24 | 近海に鯛睦み居る涅槃像 |
25 | 身に貯へん全山の蝉の声 |
26 | 赤とんぼじっとしたまま明日どうする |
27 | 淋しい幽霊いくつも壁を抜けるなり |
28 | 滑稽を推しては敲く晉翁忌 |
29 | ダイヤモンドダスト見詰めて目の熱き |
30 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
31 | 夏来たりをんなやさしき色嫌ふ |
32 | 肝心なところで雪の降る気配 |
33 | ばらばらにかたまっている老いの秋 |
34 | 月光に深雪の創のかくれなし |
35 | 丸善の檸檬はついに弾けんと |
36 | 階段の窪みに落とす咳ひとつ |
37 | 秋蝶の驚きやすきつばさかな |
38 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
39 | わらんべの洟も若葉を映しけり |
40 | 玫瑰や今も沖には未来あり |
41 | 虹現前人徳遂に詩価ならずて |
42 | 涙が出るから言葉が出ない秋風裡 |
43 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
44 | 蟇誰かものいへ声かぎり |
45 | 殺戮もて終へし青春鵙猛る |
46 | 疲れ鵜に水面を均らす夜空かな |
47 | 雪降るや学徒出陣遠くせり |
48 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
49 | 草負うて男もどりぬ星祭 |
50 | 狐火を詠む卒翁でございかな |
2024年4月27日 18時48分更新(随時更新中)