現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年6月14日のデイリーキーワードランキング
1 | 七十路や新しき事弥生道 |
2 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
3 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
4 | おおかみに蛍が一つ付いていた |
5 | 方丈の大庇より春の蝶 |
6 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
7 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
8 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
9 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
10 | 曲りたる時間の外へ蝸牛 |
11 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
12 | ずぶぬれて犬ころ |
13 | 入れものが無い両手で受ける |
14 | 星空へ店より林檎あふれをり |
15 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
16 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
17 | 天ざかる鄙に住みけり星祭 |
18 | たんすに裂けこがらしの神のスルメ |
19 | 章魚食つて路通はその忌知れずなり |
20 | 鉄階にいる蜘蛛智恵をかがやかす |
21 | 雪はげし抱かれて息のつまりしこと |
22 | 夕薄暑これから壺がやさしくなる |
23 | 谺して山ほととぎすほしいまゝ |
24 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
25 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
26 | 木の実落つ居心地の良き所まで |
27 | ものの種にぎればいのちひしめける |
28 | うしろより初雪降れり夜の町 |
29 | ゆく春や古りしピアノに古し椅子 |
30 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
31 | 妻二タ夜あらず二タ夜の天の川 |
32 | ふるひ寄せて白魚崩れんばかりなり |
33 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
34 | 泉のごとくよき詩をわれに湧かしめよ |
35 | 奧白根かの世の雪をかがやかす |
36 | 炎天 子のいまわの水をさがしにゆく |
37 | 枯山の月今昔を照らしゐる |
38 | 遠見にもひらく掌種を蒔く |
39 | みかん剥く神の扉が開くように |
40 | あさまらのめでたき春となりにけり |
41 | 咳をしても一人 |
42 | 梅雨最中わが存念のけぶりをり |
43 | 向日葵が好きで狂ひて死にし画家 |
44 | いつよりか遠見の父が立つ水際 |
45 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
46 | ひたひたと春の潮打つ鳥居かな |
47 | 死ぬことの怖くて吹きぬ春の笛 |
48 | 腹空くは楽しきことよ十日夜 |
49 | 寄せて来る女波男波や時鳥 |
50 | ひぐらしや熊野へしづむ山幾重 |
2024年9月21日 18時09分更新(随時更新中)