現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年4月2日のデイリーキーワードランキング
1 | 重ね着の中に女のはだかあり |
2 | 藍植うや孀ながらも一長者 |
3 | うれしさの狐手を出せ曇り花 |
4 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
5 | 梅咲いて庭中に青鮫が来ている |
6 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
7 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
8 | 花冷えや老いても着たき紺絣 |
9 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
10 | 死にたれば人来て大根煮きはじむ |
11 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
12 | 風音や春逝くときは忍び足 |
13 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
14 | 月明の死者を剥ぎたる青畳 |
15 | 朝立や馬のかしらの天の川 |
16 | 少年来る無心に充分に刺すために |
17 | 人も旅人われも旅人春惜しむ |
18 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
19 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
20 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
21 | 光陰のやがて薄墨桜かな |
22 | をみなとはかかるものかも春の闇 |
23 | 蛇がと人妻に |
24 | あすはかへらうさくらちるちつてくる |
25 | 手をのこしゆく人ありて汐干狩 |
26 | おそるべき君等の乳房夏来る |
27 | この国の言葉によりて花ぐもり |
28 | ひつぱれる糸まつすぐや甲虫 |
29 | あちこちにふえし才女や葱坊主 |
30 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
31 | 水中になほ水はじく水蜜桃 |
32 | 春ふかし肉親の情あらあらし |
33 | 遠足の列大仏へ大仏へ |
34 | 子を殴ちしながき一瞬天の蝉 |
35 | うどん供へて母よ、わたしもいただきまする |
36 | 馬酔木より低き門なり浄瑠璃寺 |
37 | 夜の町は紺しぼりつつ牡丹雪 |
38 | さくら咲く山河に生まれ短気なり |
39 | 昼寝覚発止といのち裏返る |
40 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
41 | 葱坊主蓬けたまには牛吼える |
42 | こほろぎのこの一徹の貌を見よ |
43 | 爛々と昼の星見え菌生え |
44 | 枯木立月光棒のごときかな |
45 | 春燈の下に我あり汝あり |
46 | ひく波の跡美しや桜貝 |
47 | 菫程な小さき人に生れたし |
48 | 夕東風や海の船ゐる隅田川 |
49 | 羽蟻の夜かなしき家を出て歩く |
50 | 腸に春滴るや粥の味 |
2024年9月27日 01時19分更新(随時更新中)