現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年3月28日のデイリーキーワードランキング
1 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
2 | さくら咲きあふれて海へ雄物川 |
3 | 大学も葵祭のきのふけふ |
4 | 紫雲英田に置きし赤子と血のかよう |
5 | ひかりの野へ君なら蝶に乗れるだろう |
6 | 海ゆかば海に橋なし昭和果つ |
7 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
8 | 春灯にひとりの奈落ありて座す |
9 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
10 | 鮟鱇の肝の四角の揺れてをり |
11 | 浜で裸になり松の花より若い妻 |
12 | 傘さして都をどりの篝守 |
13 | 春落葉いづれは帰る天の奧 |
14 | おそく来て若者一人さくら鍋 |
15 | 初蝶やいのち溢れて落ちつかず |
16 | 一枚の田に早乙女の集り来 |
17 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
18 | しづかなうしろ紙の木紙の木の林 |
19 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
20 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
21 | 父はやく死にしあと母風の盆 |
22 | 猫の上の日向の汚れ空母近し |
23 | たとえば一位の木のいちいとは風に揺られる |
24 | 或高さ以下を自由に黒揚羽 |
25 | 死の際に青空が押す花こぶし |
26 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
27 | 秋風が眼こふかくに來て吹けり |
28 | 日と月のごとく二輪の寒椿 |
29 | 鳥が来て大きな涙木につるす |
30 | 膝に来て模様に満ちて春着の子 |
31 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
32 | 初日さす朱雀道りの静さよ |
33 | 香水へ黙読の脚組直し |
34 | ローソクもちてみんなはなれてゆきむほん |
35 | 小雪降るむかしよこはまふらんねる |
36 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
37 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
38 | あかときの桔梗とはなり死にゆけり |
39 | 寒灯より紐下りいる人の世や |
40 | 波なれば搖れやめば死か北深く |
41 | 雄の馬のかぐろき股間わらび萌ゆ |
42 | あるけばかつこういそげばかつこう |
43 | 物の芽のほぐれほぐるる朝寝かな |
44 | 表札は三橋敏雄永久の留守 |
45 | 春燈のもと愕然と孤独なる |
46 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
47 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
48 | 頂上や殊に野菊の吹かれ居り |
49 | 匂ひ艶よき柚子姫と混浴す |
50 | まぼろしの花湧く花のさかりかな |
2024年9月25日 06時25分更新(随時更新中)