現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年1月5日のデイリーキーワードランキング
1 | 小春日や隣家の犬の名はピカソ |
2 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
3 | 書を閉づるかそけき音も冬の声 |
4 | 玉の如き小春日和を授かりし |
5 | 麦を踏む子の悲しみを父は知らず |
6 | 残雪やごうごうと吹く松の風 |
7 | 会ひたしと思ふ人あり去年今年 |
8 | 木曽のなあ木曽の炭馬並び糞る |
9 | 雨粒のときどき太き野菊かな |
10 | 億年のなかの今生実南天 |
11 | 逃げ水のすべて出雲にあつまれり |
12 | チチポポと鼓打たうよ花月夜 |
13 | ごまめ噛むちちは明治の漢なり |
14 | ペンキが乾くあいだの日射し母乳ゆたか |
15 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
16 | 盆の月山に近くて山てらす |
17 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
18 | いぼむしり言葉尽くして疎まれし |
19 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
20 | 初空を鳴きひろげたる鴉かな |
21 | 情に棹さしたる後の春愁 |
22 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
23 | 米洗う手の歳月を粗末にする |
24 | 峯おろしくる風ばかり雪祭 |
25 | 深酒の闇にいろいろ風花す |
26 | 元旦や暗き空より風が吹く |
27 | ああといひて吾を生みしか大寒に |
28 | 梨の花郵便局で日が暮れる |
29 | 裏山に初東雲の蒼からむ |
30 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
31 | 水鳥は翔つもの人は想ふもの |
32 | たしか今二人のなかを亀鳴けり |
33 | 林間を人ごうごうと過ぎゆけり |
34 | 春の曲女体や琴にのしかかる |
35 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
36 | 鮒跳んで苗代寒の水の上 |
37 | 白菊の白妙甕にあふれける |
38 | 蝌蚪流れ花びらながれ蝌蚪ながる |
39 | どうでもよいことには触れず野水仙 |
40 | 寒月下あにいもうとのやうに寝て |
41 | 螢火やゆかりといふもみんなゆめ |
42 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
43 | 疎まれし顔を映せば源五郎 |
44 | 日に舞うて凱歌のごとし鷹柱 |
45 | 手垢まみれの倉庫の四壁老いた海 |
46 | みかん剥く母の百年聞きながら |
47 | せりなずなごぎょうはこべら母縮む |
48 | 蛇いでてすぐに女人に会ひにけり |
49 | 雛飾りつつふと命惜しきかな |
50 | 滞る血のかなしさを硝子に頒つ |
2024年9月23日 16時29分更新(随時更新中)