現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2014年7月30日のデイリーキーワードランキング
1 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
2 | ほととぎすあすはあの山こえて行かう |
3 | 吾妻かの三日月ほどの吾子胎すか |
4 | 肌合いの届くところに胡瓜咲く |
5 | 重ね着の中に女のはだかあり |
6 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
7 | 草引くといふ空想の時間かな |
8 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
9 | 雪女郎真北へ伸びる岬かな |
10 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
11 | 夏の河赤き鉄鎖のはし浸る |
12 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
13 | やり羽子や油のやうな京言葉 |
14 | どの家にも修羅一人あり墓洗ふ |
15 | 祖母山も傾山も夕立かな |
16 | 沈丁花男女の対話さりげなく |
17 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
18 | 卯の花や縦一文字ほとの神 |
19 | あしゆびをそよがせ涅槃したまへり |
20 | 午後休診老医師花野を歩みおり |
21 | 雪渓をかなしと見たり夜もひかる |
22 | 神木は猿の腰掛育ており |
23 | 法華寺も隠元豆も錆色に |
24 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
25 | 蝉の亡骸裏返りしは約束 |
26 | 夏果てぬ母の死数多届け出で |
27 | 念仏のさまよひおつる雪解川 |
28 | 病む人へ静かに送る団扇風 |
29 | 甚平に酔ひ潰れるといふ手あり |
30 | まだぬくき骨抱き帰る日の盛り |
31 | せきをしてもひとり |
32 | 一人静燃え尽きるまで絵蝋燭 |
33 | かりそめに燈籠おくや草の中 |
34 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
35 | 伊吹山芒と曼珠沙華の競演 |
36 | しぐるるや蒟蒻冷えて臍の上 |
37 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
38 | 秋の三浦海の色より空の青 |
39 | 念力のゆるめば死ぬる大暑かな |
40 | 八朔や今日あきらかに風に色 |
41 | 中年や遠くみのれる夜の桃 |
42 | 朝影や幹ひややかに地より立つ |
43 | 薄氷の吹かれて端の重なれる |
44 | あきくさをごつたにつかね供へけり |
45 | 鳥わたるこきこきこきと罐切れば |
46 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
47 | 蓮の花仏心不意に近付きぬ |
48 | 七夕竹借命の文字隠れなし |
49 | さえざえと雪後の天の怒濤かな |
50 | 雨音の春となりゆく木綿針 |
2024年9月24日 15時04分更新(随時更新中)