現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年6月6日のデイリーキーワードランキング
1 | 曲りたる時間の外へ蝸牛 |
2 | 七十路や新しき事弥生道 |
3 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
4 | 十三夜乳首を紅く塗る狸 |
5 | 入れものが無い両手で受ける |
6 | 蝉が鳴く熱中症の秋葉原 |
7 | 大南瓜布告の如く置かれをり |
8 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
9 | 星空へ店より林檎あふれをり |
10 | 囀をこぼさじと抱く大樹かな |
11 | いつしかに余り苗にも耳や舌 |
12 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
13 | 肉体は死してびつしり書庫に夏 |
14 | ふかざけのくせまたつきし蛙かな |
15 | 息ふうっと六月祓髪を梳く |
16 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
17 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
18 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
19 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
20 | わが影の吹かれて長き枯野かな |
21 | 山門にまさらの楔花三分 |
22 | どの子にも涼しく風の吹く日かな |
23 | 傘立てに一本分の春の雨 |
24 | 春暮るる花なき庭の落花かな |
25 | 木がらしや東京の日のありどころ |
26 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
27 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
28 | 向日葵や信長の首切り落とす |
29 | 朧夜の泥の封ぜし黒ピアノ |
30 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
31 | チチポポと鼓打たうよ花月夜 |
32 | ものの種にぎればいのちひしめける |
33 | 七月の青嶺まぢかく熔鑛炉 |
34 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
35 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
36 | 曼珠沙華かなしみは縦横無尽 |
37 | 花冷えや履歴書に押す磨滅印 |
38 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
39 | わが死後へわが飲む梅酒遺したし |
40 | 次の世へ蠅取蜘蛛を連れてゆこ |
41 | 眠れねば眠らぬことよ遠蛙 |
42 | 玉虫の羽のみどりは推古より |
43 | 賑しく見舞はれし夜のフリージア |
44 | 重ね着の中に女のはだかあり |
45 | すっかり女浴衣姿の孫娘 |
46 | 虹二重神も恋愛したまへり |
47 | 我が声の吹き戻さるる野分かな |
48 | 風鈴の空は荒星ばかりかな |
49 | 春めくを冬田のためにおしむなり |
50 | 母と寝る一夜豊かに虫の声 |
2024年4月27日 14時46分更新(随時更新中)