現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2012年10月23日のデイリーキーワードランキング
1 | 夏嵐机上の白紙飛び尽す |
2 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
3 | 乱暴しないで 別の乱暴をして |
4 | 霜降や小木なりに岩根抱く |
5 | 鰯雲この一族の大移動 |
6 | 女湯もひとりの音の山の秋 |
7 | 技芸天女はわが恋仏春の塵 |
8 | 林檎の木ゆさぶりやまず逢いたきとき |
9 | 乳房や ああ身をそらす 春の虹 |
10 | 廻されて電球ともる一葉忌 |
11 | 大和よりヨモツヒラサカスミレサク |
12 | 葉桜の夕べかならず風さわぐ |
13 | いなびかり北よりすれば北を見る |
14 | 妻に卵われに秋富士の一と盛り |
15 | 階段の窪みに落とす咳ひとつ |
16 | 水洟や鼻の先だけ暮れ残る |
17 | 体育祭雲押し上げる熱気あり |
18 | 優曇華や砂となる村摩尼車 |
19 | 鴛鴦に月のひかりのかぶさり来 |
20 | 戸口より櫓田見ゆる平和かな |
21 | 霜降れば霜を楯とす法の城 |
22 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
23 | どうしようもないわたしが歩いてゐる |
24 | 凪ぎわたる地はうす眼して冬に入る |
25 | 長月の平行線を仮に引く |
26 | 水の地球すこしはなれて春の月 |
27 | どれも口美し晩夏のジャズ一団 |
28 | 鳥羽殿へ五六騎いそぐ野分哉 |
29 | 川上の水静かなる花野かな |
30 | 梅咲いて庭中に青鮫が来ている |
31 | 宵山を逃れ常世の闇にかな |
32 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
33 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
34 | 断崖をもつて果てたる枯野かな |
35 | まだもののかたちに雪の積もりをり |
36 | 雨が降る蝸牛の不在濡らすため |
37 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
38 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
39 | 夕照りの天地の間の日永かな |
40 | あはれ子の夜寒の床の引けばよる |
41 | 寒風に声かけゆくは亡父ならむ |
42 | 星月夜地に這ふものの影ゆらぎ |
43 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
44 | 生きること一と筋がよし寒椿 |
45 | 千年の留守に瀑布を掛けておく |
46 | 方丈の大庇より春の蝶 |
47 | 一葉の心の秘密秋惜しむ |
48 | 水枕ガバリと寒い海がある |
49 | 嫁ぐ娘の収める雛や笑ひ泣き |
50 | ひもかがみ 冴えてやさしき 御神渡り |
2024年9月27日 01時47分更新(随時更新中)