現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2008年10月28日のデイリーキーワードランキング
1 | いきいきと三月生る雲の奧 |
2 | 老鶯朝から気前よく鳴く生きめやも |
3 | あの世へも顔出しにゆく大昼寝 |
4 | 寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃 |
5 | 今の間のおういぬふぐり聖人去り |
6 | 夫にして悪友なりし榾を焼く |
7 | 滞る血のかなしさを硝子に頒つ |
8 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
9 | 群れ騒ぐ鴎にかけてこの世を愛す |
10 | 色町や真昼しづかに猫の恋 |
11 | 夫とゐて冬薔薇に唇つけし罪 |
12 | 葉桜の下帰り来て魚に塩 |
13 | 例ふれば恥の赤色雛の檀 |
14 | あをあをと空を残して蝶分れ |
15 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
16 | いくたびも月にのけぞる踊かな |
17 | ひとり膝を抱けば秋風また秋風 |
18 | まのあたり天降りし蝶や桜草 |
19 | 早梅や海売るための拇印捺す |
20 | 聖夜に読む光の中に燭を点じ |
21 | 縄とびの寒暮傷みし馬車通る |
22 | 曇り来し昆布干場の野菊かな |
23 | 色々の人々のうちにきえてゆくわたくし |
24 | 早苗饗のいちにち湯野の湯の熱き |
25 | 一切を抛擲し去り大昼寝 |
26 | 花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ |
27 | 白桃に入れし刃先の種を割る |
28 | 三月の甘納豆のうふふふふ |
29 | 早乙女の股間もみどり透きとほる |
30 | 春たのしなせば片づく用ばかり |
31 | 道へ出て木の夜叉ぶしの豊年か |
32 | 面影の囚はれ人に似て寒し |
33 | 降る雪が父子に言を齎らしぬ |
34 | 偶然の 蝙蝠傘が 倒れてゐる |
35 | あ初蝶こゑてふてふを追ひにけり |
36 | 遠富士に雲の天蓋雛祭 |
37 | 歳時記と二十世紀を見渡しぬ |
38 | 小春日や石を噛み居る赤蜻蛉 |
39 | 仏頭を見すぎ霞をぬけられぬ |
40 | 青蝉の動かぬむくろいとおしむ |
41 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
42 | バランスを以て肉あり受肉祭 |
43 | 雪はげし書き遺すこと何ぞ多き |
44 | 空蝉に真昼の海が残っている |
45 | 月見草はらりと宇宙うらがへる |
46 | 休む船腹水陽炎の巣となりぬ |
47 | 水温むうしろに人のゐるごとし |
48 | いなびかり北よりすれば北を見る |
49 | おそるべき君等の乳房夏来る |
50 | ゆびさして寒星一つづつ生かす |
2024年9月25日 22時42分更新(随時更新中)