現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年1月8日のデイリーキーワードランキング
1 | 寒満月歩む地球に己が影 |
2 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
3 | 家なしも江戸の元日したりけり |
4 | 赤き火事哄笑せしが今日黒し |
5 | しろしろと畠の中の梅一本 |
6 | 初暦知らぬ月日は美しく |
7 | ものの種にぎればいのちひしめける |
8 | 梨咲くと葛飾の野はとの曇り |
9 | 餅花の灯れり赤子手から手へ |
10 | 手をおけば胸あたたかし露微塵 |
11 | 夕空に祖のあつまる木守柿 |
12 | 稲妻や夜も語りゐる葦と沼 |
13 | 駅伝に蹤いて少年力走す |
14 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
15 | さびしさよ馬を見に来て馬を見る |
16 | 春の鳶寄りわかれては高みつつ |
17 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
18 | 雁の声のしばらく空に満ち |
19 | 月明の死者を剥ぎたる青畳 |
20 | 風鳴りに髪は後れて生つづく |
21 | かりそめの言葉灯れり蛍草 |
22 | 松過ぎの又も光陰矢の如く |
23 | 寒鯉はしづかなるかな鰭を垂れ |
24 | 咲き切つて薔薇の容を越えけるも |
25 | 耕せばうごき憩へばしづかな土 |
26 | しぐるるや死なないでゐる |
27 | あれもこれもこころのいろに雛祭 |
28 | 月明のどの抽斗を開けようか |
29 | たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ |
30 | 伊邪那岐命の晩年知らず草紅葉 |
31 | これしきの握力夏の雲つかむ |
32 | ひぐらしのこゑ一塊の薄荷糖 |
33 | ゲルニカに防弾硝子軋む夏 |
34 | 満月や大人になってもついてくる |
35 | 悪なれば色悪よけれ老の春 |
36 | 冬日燦津軽の色に戦慄す |
37 | 落花舞ひあがり花神の立つごとし |
38 | ほととぎすあすはあの山こえて行かう |
39 | 天の川柱のごとく見て眠る |
40 | 語らいは遠き日のこと母子草 |
41 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
42 | とぢし眼のうらにも山のねむりけり |
43 | 寒卵薔薇色させる朝ありぬ |
44 | 点滴の滴々 梅の花開く |
45 | 夜を帰る枯野や北斗鉾立ちに |
46 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
47 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
48 | 《 》は水の育くむ水の塊 |
49 | 昨日とおなじところに居れば初日さす |
50 | 大落暉今に点火の枯すすき |
2025年8月28日 13時30分更新(随時更新中)