現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年3月19日のデイリーキーワードランキング
1 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
2 | 青竹を束ね夕空死に近づく |
3 | 骨の鮭アイヌ三人水わたる |
4 | 退屈なガソリンガール柳の芽 |
5 | 梅雨の木を父より先に伐り倒す |
6 | 鮟鱇を腑におとしたるところなり |
7 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
8 | 玉虫の羽のみどりは推古より |
9 | 野に出ればひとみなやさし桃の花 |
10 | 青蝉の動かぬむくろいとおしむ |
11 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
12 | それぞれの部屋にこもりて夜の長き |
13 | 晩涼の闇にこころの魚放つ |
14 | 墓を彫る陽にくすぐられ若い裸 |
15 | あちこちにふえし才女や葱坊主 |
16 | 夜の菜の花の匂ひ立つ君を帰さじ |
17 | 行く方にまた満山の桜かな |
18 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
19 | 大寒の一戸もかくれなき故郷 |
20 | 残雪やごうごうと吹く松の風 |
21 | 鮎落ちて美しき世は終りけり |
22 | 野遊びの児等の一人が飛翔せり |
23 | 大紅蓮大白蓮の夜明かな |
24 | セレベスに女捨てきし畳かな |
25 | よく眠る夢の枯野が青むまで |
26 | 白鳥吹かれ来る風媒の一行詩 |
27 | 甘草の芽のとびとびのひとならび |
28 | わが憎悪ついに許さず母を焼く |
29 | 露人ワシコフ叫びて柘榴打ち落す |
30 | 恋猫の恋する猫で押し通す |
31 | 有る程の菊抛げ入れよ棺の中 |
32 | 呼吸さびし柱と青葉の樹がつつ立ち |
33 | 親子笑えり一心に切る紙キリスト |
34 | 軍鼓鳴り/荒涼と/秋の/痣となる |
35 | 行く我にとどまる汝に秋二つ |
36 | 町空のつばくらめのみ新しや |
37 | 花杏受胎告知の翅音びび |
38 | 忘我とは芒の真似をすることなり |
39 | 初夢のなかをわが身の遍路行 |
40 | 片隅で椿が梅を感じてゐる |
41 | とんぼ連れて味方あつまる山の国 |
42 | 水平に雪積む夜はイエーツ読む |
43 | 海も雪にまみるる波をあぐるかな |
44 | くらやみに蝌蚪の手足が生えつつあり |
45 | 颱風や守宮は常の壁を守り |
46 | ひとりごちひとり荒べる鮟鱇鍋 |
47 | つくるよりはや愛憎や木の実独楽 |
48 | 子の皿に塩ふる音もみどりの夜 |
49 | 俺に是非を説くな激しき雪が好き |
50 | 一匹の猫を地べたに秋彼岸 |
2024年4月20日 03時15分更新(随時更新中)