現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年1月23日のデイリーキーワードランキング
1 | この道しかない春の雪ふる |
2 | 一日もの云はず蝶の影さす |
3 | ものの種にぎればいのちひしめける |
4 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
5 | たんぽぽや一天玉の如くなり |
6 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
7 | 霧黄なる市に動くや影法師 |
8 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
9 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
10 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
11 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
12 | 螢獲て少年の指みどりなり |
13 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
14 | 寒鯉はしづかなるかな鰭を垂れ |
15 | 渡り鳥みるみるわれの小さくなり |
16 | 海に出て木枯帰るところなし |
17 | 焼跡に透きとほりけり寒の水 |
18 | 命終の銛打つは誰そ月の夜 |
19 | 氷河期の残した丘陵風花す |
20 | また一人遠くの蘆を刈りはじむ |
21 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
22 | 伏せ字より幽かに洩るる時雨音 |
23 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
24 | 向日葵の空かがやけり波の群 |
25 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
26 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
27 | ゆく雁やふたたび声すはろけくも |
28 | はなやぎて月の面にかかる雲 |
29 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
30 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
31 | 仮初めの世とな思ひそ冬の桃 |
32 | ゆきふるといひしばかりの人しづか |
33 | うつくしき嘘朧夜の腕伸ばす |
34 | 浴泉のエメラルド色花曇 |
35 | 木曽川の今こそ光れ渡り鳥 |
36 | ものおとのかたちが浮かび雪降れり |
37 | 梅雨寒のガレのランプに灯がともる |
38 | 雪降れり時間の束の降るごとく |
39 | 藁ぼっちつらぬく棒のこころざし |
40 | 穴出でし蛇と共濡れ老いけらし |
41 | 祖母山も傾山も夕立かな |
42 | 雪しんしん銀髪美しき人を焼く |
43 | 目瞑りて木の瘤増やす晩夏かな |
44 | 竹林に螢の星座組まれけり |
45 | 野の果の火事がひっそり夜を焦がす |
46 | あるけばかつこういそげばかつこう |
47 | 馬酔木咲く金堂の扉にわが触れぬ |
48 | 若きらのいのちの絵筆汗し観る |
49 | 馴染むとは好きになること味噌雑煮 |
50 | 終章は自分の為に 藪椿 |
2025年8月28日 13時07分更新(随時更新中)