現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年10月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
2 | いつせいに柱の燃ゆる都かな |
3 | ふりむかぬ大勢に射す春の日矢 |
4 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
5 | 生きて仰ぐ空の高さよ赤蜻蛉 |
6 | 喪主といふ妻の終の座秋袷 |
7 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
8 | 海に出て木枯帰るところなし |
9 | この国の言葉によりて花ぐもり |
10 | 燕帰るわたしも帰る並の家 |
11 | 野葡萄や頭蓋のごとく壺干され |
12 | お涅槃のくすぐりっこの少女たち |
13 | せつせつと眼まで濡らして髪洗ふ |
14 | けふの月長いすすきを活けにけり |
15 | 重ね着の中に女のはだかあり |
16 | をととひのへちまの水も取らざりき |
17 | 芋の露連山影を正しうす |
18 | あるけばかつこういそげばかつこう |
19 | 早蕨や若狭を出でぬ仏たち |
20 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
21 | 駅の鏡明るし冬の旅うつす |
22 | リア王の蟇のどんでん返しかな |
23 | 思はぬところから湧く雨の稲雀 |
24 | 初富士のかなしきまでに遠きかな |
25 | 朧にて寝ることさへやなつかしき |
26 | 千の虫鳴く一匹の狂ひ鳴き |
27 | 行く我をひとめぐりして秋の蝶 |
28 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
29 | 光ぎっしり蝶老ゆることありや |
30 | 曼珠沙華消えたる茎のならびけり |
31 | まなざしの雑木紅葉に入りびたる |
32 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
33 | 灰色の象のかたちを見にゆかん |
34 | 芋の秋おもしろきとき寺の鐘 |
35 | いづへにも行かぬ竹の子薮の中 |
36 | 馥郁と内臓はあり春の雪 |
37 | 咳をしても一人 |
38 | かなしきかな性病院の煙出 |
39 | 行く秋の鐘つき料を取りに来る |
40 | 濁りこそ川の力や白絣 |
41 | 細螺にもある器量よし拾はれて |
42 | あんぱんの葡萄の臍や春惜しむ |
43 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
44 | 雪ふれり生まれぬ先の雪ふれり |
45 | 春潮は裂け巖々は相擁す |
46 | 姉の身に地割れ及びて水仙花 |
47 | 暖冬の蓮沼めぐる肉親たち |
48 | 雪谿や立山颪鳴り渡り |
49 | 雪残る頂き一つ国境 |
50 | 圓き川音切る人參の色やすらか |
2024年9月20日 16時55分更新(随時更新中)