現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2024年3月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 春草に野はまろし白き道を載せ |
2 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
3 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
4 | ちるさくら海あをければ海へちる |
5 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
6 | 芽木あかり起き伏し荒く響くかな |
7 | ももさくら咲き起き伏しの異らず |
8 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
9 | 糸桜ほころび空気色めけり |
10 | 青すだれ批評子なきを批評せよ |
11 | 霜夜子は泣く父母よりはるかなるものを呼び |
12 | 実梅落つ佐伯昭市わが師の名 |
13 | 冬耕の土裏返す雀どち |
14 | ぜんまいののの字ばかりの寂光土 |
15 | 素つ裸太平洋を笑ひけり |
16 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
17 | 麗しき春の七曜またはじまる |
18 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
19 | 沈丁や夜でなければ逢へぬひと |
20 | さいかちに風生るるなし宝泉寺 |
21 | 花占い最後のひとつ残しおく |
22 | わが生きる心音トトと夜半の冬 |
23 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
24 | 三日月に浅瀬はくだらないところ |
25 | 一枚の餅のごとくに雪残る |
26 | のどけさに寝てしまひけり草の上 |
27 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
28 | 蝶墜ちて大音響の結氷期 |
29 | 蹠よりはみ出してゆく雪解川 |
30 | 晩白柚どこに置きても落ち着かず |
31 | 一本の冬木に還る谺かな |
32 | 咲き満ちてなほ咲く桜押し合へる |
33 | 燈籠のよるべなき身のながれけり |
34 | 涅槃図の記憶のかたち花時計 |
35 | 結界の紅茸どもへ鐘一打 |
36 | 滔々と簡易水道山桜 |
37 | チユーリツプ喜びだけを持つてゐる |
38 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
39 | をさなごのひとさしゆびにかかる虹 |
40 | 煉獄は菜の花明りかもしれぬ |
41 | 畦青むア行はみんな優しい字 |
42 | 蛙の目越えて漣又さざなみ |
43 | 算数のノート脚長蜘蛛通る |
44 | しぐるるや堀江の茶屋に客ひとり |
45 | とらへたる柳絮を風に戻しけり |
46 | おもうさまふりてあがりし祭かな |
47 | 鶏頭を折り後頭を失へり |
48 | 初空や大悪人虚子の頭上に |
49 | 菜の花といふ平凡を愛しけり |
50 | つまみたる夏蝶トランプの厚さ |
2024年9月21日 16時26分更新(随時更新中)