現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月20日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
5 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
6 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
7 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
8 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
9 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
10 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
11 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
12 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
13 | ずぶぬれて犬ころ |
14 | 青い蟹となるぼくら爪がないために |
15 | 憂鬱の真ん中を来る初燕 |
16 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
17 | 体内の迷路も夏か水いそぐ |
18 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
19 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
20 | 瞑想の時を下さいあやめ咲く |
21 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
22 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
23 | 困憊の日輪をころがしてゐる傾斜 |
24 | ダリヤ熟れルイ王朝の夢売りぬ |
25 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
26 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
27 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
28 | 青年の主治医なりけり五月憂し |
29 | 深海に傘をゆるめて水母死す |
30 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
31 | 水枕ガバリと寒い海がある |
32 | 六月の真夜の家裂く金の馬 |
33 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
34 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
35 | みみづくが両眼抜きに来る刻か |
36 | うつくしき眼と会ふ次の雷待つ間 |
37 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
38 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
39 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
40 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
41 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
42 | じゃんけんで負けて螢に生れたの |
43 | 我も亦ラッシュアワーのうたかたか |
44 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
45 | 六月を奇麗な風の吹くことよ |
46 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
47 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
48 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
49 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
50 | 字余りも やがて調う初音かな |
2024年9月22日 06時35分更新(随時更新中)