現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年3月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
2 | 海に出て木枯帰るところなし |
3 | いつよりか遠見の父が立つ水際 |
4 | 花冷の闇にあらはれ篝守 |
5 | 毎年よ彼岸の入りに寒いのは |
6 | 春風にこぼれて赤し歯磨粉 |
7 | 春惜しむ白鳥の如き溲瓶持ち |
8 | 冬うらら海賊船は壜の中 |
9 | 凧の子の恍惚の眼に明日なき潟 |
10 | ピストルがプールの硬き面にひびき |
11 | わが山河まだ見尽さず花辛夷 |
12 | 谺して山ほととぎすほしいまま |
13 | 青蘆に夕波かくれゆきにけり |
14 | 去年今年貫く棒の如きもの |
15 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
16 | 山桜 雪嶺天に 声もなし |
17 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
18 | 親子笑えり一心に切る紙キリスト |
19 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
20 | 遺つた者らに画鋲漂う月夜の家 |
21 | 凧の空微塵もなかりふるさとは |
22 | 選り好みしても鮟鱇同じ貌 |
23 | なつかしの濁世の雨や涅槃像 |
24 | 自らを炎となさむとて初詣 |
25 | これ着ると梟が啼くめくら縞 |
26 | ふるさとも南の方の朱欒かな |
27 | 湯豆腐やいのちのはてのうすあかり |
28 | 大空に又わき出でし小鳥かな |
29 | むつかしき辭表の辭の字冬夕焼 |
30 | 山又山山桜又山桜 |
31 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
32 | 北帰鳥な告げそ告げそ妻が涙を |
33 | 家毎に地球の人や天の川 |
34 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
35 | 雀らも海かけて飛べ吹流し |
36 | イエスより軽く鮟鱇を吊りさげる |
37 | 見えざれば霧の中では霧を見る |
38 | 木の芽風漆黒の膳拭き清め |
39 | 満つる潮ぞくぞくと船虫を生む |
40 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
41 | 年玉をいただいてより迷い箸 |
42 | パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか |
43 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
44 | 華麗な墓原女陰あらわに村眠り |
45 | 大いなる春日の翼垂れてあり |
46 | 伊勢海老のびくんとたかが二千年 |
47 | 逢うために母は銀河の駅に佇つ |
48 | 赤のまま天平雲は天のもの |
49 | 雪嶺のひとたび暮れて顕はるる |
50 | あかときの桔梗とはなり死にゆけり |
2024年9月23日 04時50分更新(随時更新中)