現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2011年1月28日のデイリーキーワードランキング
1 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
2 | 中年や独語おどろく夜の秋 |
3 | この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉 |
4 | ひかりの野へ君なら蝶に乗れるだろう |
5 | 赤い椿白い椿と落ちにけり |
6 | 遠き日の男根なぶる葉月潮 |
7 | 鞦韆は漕ぐべし愛は奪うべし |
8 | 不敢取借金返済の顔ガラスへ写す |
9 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
10 | うしろ姿の時雨てゆくか |
11 | ががんぼは窓擦る沒落するのだな |
12 | 寒月下あにいもうとのやうに寝て |
13 | 春風や闘志いだきて丘に立つ |
14 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
15 | 秋の航一大紺円盤の中 |
16 | 凍蝶に指ふるるまでちかづきぬ |
17 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
18 | 雪残る頂き一つ国境 |
19 | 晩成の意地の一願初天神 |
20 | 隠岐やいま木の芽をかこむ怒濤かな |
21 | ぼうたんの百のゆるるは湯のやうに |
22 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
23 | 赤ちゃんに心うまれる神無月 |
24 | 福袋提げ病室下人・人・人 |
25 | 冴え返る古刹に残る手斧あと |
26 | 冬の日や縁の下まで箒の目 |
27 | その奥になほ瀧ひびく白障子 |
28 | この庭の遅日の石のいつまでも |
29 | 業俳の田舎まはりや走馬燈 |
30 | 羽子板の重きが嬉し突かで立つ |
31 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
32 | 枯山へ枯野の声が走りこむ |
33 | これ着ると梟が啼くめくら縞 |
34 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
35 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
36 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
37 | 枯山に鳥透き肉身こぼれゆく |
38 | 胸そらしそのまま染井吉野かな |
39 | 独り身も早や八年の雪彼岸 |
40 | きみ嫁けり遠き一つの訃に似たり |
41 | 福袋思はぬ重さ持ち歩く |
42 | 警笛の尖る踏切り息白し |
43 | 引いてやる子の手のぬくき朧かな |
44 | 子の住まふ駅通り過ぐ寒夕焼 |
45 | 松島の松漆黒の月夜かな |
46 | 凍蝶に草の匂いのしておりぬ |
47 | 大旦空のまほらにこうの鳥 |
48 | 病む母の掌にのせたるふきのとう |
49 | 天井に日の斑ゆらめく針供養 |
50 | 雪の圧空気縮みて家が哭く |
2024年9月25日 18時49分更新(随時更新中)