現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2020年12月30日のデイリーキーワードランキング
1 | おそるべき君等の乳房夏来る |
2 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
3 | 火口跡動悸の残る枯どぐい |
4 | 凪ぎわたる地はうす眼して冬に入る |
5 | 初暦知らぬ月日は美しく |
6 | 青霧にわが眼ともして何待つや |
7 | 高々と蝶こゆる谷の深さかな |
8 | 暗闇の眼玉濡らさず泳ぐなり |
9 | 遠富士を文鎭にして寒波来る |
10 | 遅き日や碁盤の上の置手紙 |
11 | 梅雨夕焼だんだん怖き童唄 |
12 | 少年や六十年後の春の如し |
13 | 見逃さじ渚の森の白き犬 |
14 | 踏みしめて二月の土に他ならず |
15 | 冬耕の土裏返す雀どち |
16 | 屠蘇散や夫は他人なので好き |
17 | をさな児に添ひ寝天皇誕生日 |
18 | 向日葵の大声でたつ枯れて尚 |
19 | 魚城移るにや寒月の波さざら |
20 | 忘年や身ほとりのものすべて塵 |
21 | 敬老日遠き目礼して躱す |
22 | 兄以上恋人未満掻氷 |
23 | 公魚のよるさざなみか降る雪に |
24 | 春月やどいつもこいつもうすら馬鹿 |
25 | 壮行や深雪に犬のみ腰をおとし |
26 | 競漕を追ひて思はぬところまで |
27 | 永き日や欠伸うつして別れ行く |
28 | 麦秋や一筆箋に万葉歌 |
29 | 遠来の友の鼾や明け易し |
30 | あせるまじ冬木を切れば芯の紅 |
31 | ポンプ井の軒の畑も薄紅梅 |
32 | 少年の遠まなざしや日脚のぶ |
33 | 結綿に蓑きて白し雪女郎 |
34 | しんしんと柱が細る深雪かな |
35 | 女坂箱根駅伝男坂 |
36 | その人の母も美し迎春花 |
37 | 満月や大人になってもついてくる |
38 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
39 | 木の実です捨ててください暁闇に |
40 | 百の島瀬戸に浮べて春の潮 |
41 | わが背丈以上は空や初雲雀 |
42 | 葭切のをちの鋭声や朝ぐもり |
43 | 高嶺星蚕飼の村は寝しづまり |
44 | 空は太初の青さ妻より林檎うく |
45 | 篠枯れて狼毛の山河となれり晩夏 |
46 | 鮎落ちて美しき世は終りけり |
47 | ふくろうに聞け快楽のことならば |
48 | 母の日のてのひらの味塩むすび |
49 | 前は前うしろはうしろ雪野原 |
50 | なつかしや未生以前の青嵐 |
2024年4月26日 16時48分更新(随時更新中)