現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年11月24日のデイリーキーワードランキング
1 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
2 | 天文や大食の天の鷹を馴らし |
3 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
4 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
5 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
6 | ちるさくら海あをければ海へちる |
7 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
8 | でがらしの顔並びをり花筵 |
9 | 追憶のひとつひとつや蕎麦の花 |
10 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
11 | このごろは廊下の隅の竹夫人 |
12 | 海に出て木枯帰るところなし |
13 | もう居らず月光をさへぎりし父母 |
14 | 雲の峰いくつ崩れて月の山 |
15 | 一日もの云はず蝶の影さす |
16 | 瑞照りの蛇と居りたし誰も否 |
17 | 写真には皆生きていて八月来 |
18 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
19 | ものの種にぎればいのちひしめける |
20 | 合格子ひとりになれば大股に |
21 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
22 | 随所に鋏の類い日曜の午前終り |
23 | とびからすかもめもきこゆ風ゆきげ |
24 | 蝶、天の一方よりおりてきて舞う |
25 | 壺にして深山の朴の花ひらく |
26 | 夜桜やうらわかき月本郷に |
27 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
28 | ずいずいと枯菊越えて生きのこる |
29 | わが胸の春の部分が広がりぬ |
30 | 咳をしても一人 |
31 | あかあかとあかあかあかとまんじゆさげ |
32 | 螢獲て少年の指みどりなり |
33 | ひとひとりこころにありて除夜を過ぐ |
34 | 大榾をかへせば裏は一面火 |
35 | 親離れしてゆく子らの背 花吹雪 |
36 | 方丈の大庇より春の蝶 |
37 | せきをしてもひとり |
38 | 雪の峰しづかに春ののぼりゆく |
39 | 雪兎ゆゑなき頬のほてりかな |
40 | 身の内の透けゆく紅葉明かりかな |
41 | 杜の声深雪柱に軋み入る |
42 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
43 | 牡丹画いて絵の具は皿に残りけり |
44 | 海桐花道ペパーミントに海暮れて |
45 | また一人遠くの蘆を刈りはじむ |
46 | 岩覆う白き天より那智の滝 |
47 | きらめきて萍紅葉はじまりし |
48 | 恋雀ねぎごと詰まる風化仏 |
49 | 焼跡に透きとほりけり寒の水 |
50 | 竹煮草道灌山の崖にかな |
2024年9月26日 19時31分更新(随時更新中)