現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年1月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 春や昔十五万石の城下哉 |
2 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
3 | 鮟鱇の残る下顎外される |
4 | わが山河いまひたすらに枯れゆくか |
5 | 占領地区の牡蠣を将軍に奉る |
6 | 重ね着の中に女のはだかあり |
7 | ものの種にぎればいのちひしめける |
8 | 鮟鱇の肝の四角の揺れてをり |
9 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
10 | あざけりを浴びるごと昼冴返る |
11 | 俺に是非を説くな激しき雪が好き |
12 | 降る雪が父子に言を齎らしぬ |
13 | 俳々と馬鹿の一念寒たまご |
14 | たましいの暗がり峠雪ならん |
15 | 足のうら洗へば白くなる |
16 | 地の涯に倖せありと来しが雪 |
17 | 雲の上に立山すわる春日かな |
18 | 永き日やつばたれ下る古帽子 |
19 | 母死ぬと誰かれとなく飴の匂い |
20 | おにはにはにはにはとりがゐるはるは |
21 | 鶏しめる男に雪が殺到す |
22 | 青竹が熟柿のどれにでも届く |
23 | わが山河まだ見尽さず花辛夷 |
24 | 願ふより謝すこと多き初詣 |
25 | 秋の川真白な石を拾ひけり |
26 | 愛人の麦のひがしを刈りのこす |
27 | 蜈蚣死す数多の足も次いで死す |
28 | あをあをと鶴を織りゐる雪女 |
29 | 霧ふかき山ふところの温泉町かな |
30 | 青丹よし寧楽の墨する福寿草 |
31 | 泳ぎ終へしわが脂浮く中の姉 |
32 | とどまれば熱き躰や芋嵐 |
33 | 彼の世は親し風鈴がひとつ鳴り |
34 | 曼珠沙華あつけらかんと道の端 |
35 | さくら咲くことを忘れて日が沈む |
36 | 子規逝くや十七日の月明に |
37 | 雲くらき父母の国より百合根くる |
38 | 年賀状だけのえにしもいつか切れ |
39 | ラガー等のそのかちうたのみじかけれ |
40 | 片隅で椿が梅を感じてゐる |
41 | とんぼ連れて味方あつまる山の国 |
42 | たゆむとき厚着の麗子壁にいる |
43 | 凧の空微塵もなかりふるさとは |
44 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
45 | 鉛筆の遺書ならば忘れ易からむ |
46 | 愛憎や卓上に吹く虎落笛 |
47 | 紫木蓮白い柩がふと過ぎる |
48 | 蓮の中羽搏つものある良夜かな |
49 | 百舌に顔切られて今日が始るか |
50 | 夏の海水兵ひとり紛失す |
2024年9月20日 23時44分更新(随時更新中)