現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2022年12月19日のデイリーキーワードランキング
1 | 蝌蚪に打つ小石天変地異となる |
2 | ものの種にぎればいのちひしめける |
3 | 卒業の兄と来てゐる堤かな |
4 | 泥鰌浮いて鯰も居るというて沈む |
5 | 戦争が廊下の奥に立つてゐた |
6 | 一日もの云はず蝶の影さす |
7 | 帰るのはそこ晩秋の大きな木 |
8 | 町空のつばくらめのみ新しや |
9 | この道しかない春の雪ふる |
10 | はつぞらのたまたま月をのこしけり |
11 | 蟻よバラを登りつめても陽が遠い |
12 | 父に肖るはさびしからねど青嶺聳つ |
13 | 浮標灯冬から春へ点滅す |
14 | 釘買って出る百貨店西東忌 |
15 | 手袋の過去を電車に忘れけり |
16 | よろこびて馬のころがる今年藁 |
17 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
18 | らあめんのひとひら肉の冬しんしん |
19 | 花菖蒲猫が弾いてるバイオリン |
20 | あたたかき十一月もすみにけり |
21 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
22 | 十薬の今日詠はねば悔のこす |
23 | パラソルを立て掛け暗証番号押す |
24 | 寒烈の裸眼の曇る目出し帽 |
25 | 明日葉の待つ島今日は春の雪 |
26 | 死にたれば人来て大根煮きはじむ |
27 | あぶらなの花にはろけささしかかる |
28 | 死んでゆくときあたたかなぼたん雪 |
29 | 零余子飯ながき雌伏の年月よ |
30 | 交る蛾の草に沈めり桜桃忌 |
31 | 車にも仰臥という死春の月 |
32 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
33 | 明易しコンビニの灯の徒労感 |
34 | 花菖蒲角度を変えて作句せり |
35 | 燃えさしの榾が火を噴く神送り |
36 | 春の浜大いなる輪が画いてある |
37 | 頭の中で白い夏野となつてゐる |
38 | いきいきと三月生る雲の奧 |
39 | パリモスクワニューヨーク晴梅雨の入 |
40 | あけぼのや泰山木は蝋の花 |
41 | 霜畳大きな靴音来て止まる |
42 | 悪食の鷹は放たん山と月 |
43 | 海に出て木枯帰るところなし |
44 | 冬蜂の死にどころなく歩きけり |
45 | コンクリートは安心であるコンと咳く |
46 | 螢獲て少年の指みどりなり |
47 | 天日も鬣吹かれ冬怒濤 |
48 | 落蟬のひと声天寿まっとうす |
49 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
50 | 酒の肴は句敵の悪口 泡噴くビール |
2024年9月22日 17時37分更新(随時更新中)