現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2010年5月24日のデイリーキーワードランキング
1 | 朱欒咲く五月となれば日の光り |
2 | 声映すまで透きとおる五月の窓 |
3 | ひとりでは五月の海の青すぎる |
4 | 河骨の鈴をふるはす星揃ふ |
5 | てのひらの静かなる飢青くるみ |
6 | 星屑や鬱然として夜の新樹 |
7 | 雲一片シュトラウス晴れの麦畑 |
8 | ロシヤより古き五月に愛をこめ |
9 | サルビヤの純粋迷ひごころ消ゆ |
10 | 目つむりていても吾を統ぶ五月の鷹 |
11 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
12 | 涼風くぐる高さ制限2・2 |
13 | 毎日は静かに澱む金魚玉 |
14 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
15 | 隧道なか坐席疾走しぼくら青春 |
16 | ひるがえる葉裏で僕の手錠はずそう |
17 | 草二本だけ生えてゐる時間 |
18 | それぞれの空持ち寄りて夏帽子 |
19 | すれちがうベクトル海の日の教室 |
20 | 赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり |
21 | 空をゆく一かたまりの花吹雪 |
22 | 蛇打つて森の暗さを逃れ出し |
23 | 黴厨匙きらきらと密集す |
24 | ゆっくりと草が螢になってゆく |
25 | 自画像をふせたるままに新樹光 |
26 | ずぶぬれて犬ころ |
27 | 瓜二つ抱え都をゆく日あり |
28 | 海の蝶最後は波に止まりけり |
29 | 星移る匂い袋の涼しき香 |
30 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
31 | 頭の中で白い夏野となつている |
32 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
33 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
34 | 五月来る朝日半円に土管の影 |
35 | 黒揚羽亡き人の魂のせて来よ |
36 | はまなすの朱き実ほどの胸燃やす |
37 | 船笛やすずなすずしろ朝の家 |
38 | 蚤の市アンダルシアの五月かな |
39 | 銀杏散るまつだだ中に法科あり |
40 | 星空へ店より林檎あふれをり |
41 | 短夜の壁の中より櫂の音 |
42 | ラグビーのジヤケツちぎれて闘へる |
43 | 憂鬱の真ん中を来る初燕 |
44 | パセリ噛む夕ぐれは鳥の感情 |
45 | 愛されずして沖遠く泳ぐなり |
46 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
47 | いくたびも雪の深さを尋ねけり |
48 | しんしんと雪降る空に鳶の笛 |
49 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
50 | 鳥も稀の冬の泉の青水輪 |
2024年9月25日 19時22分更新(随時更新中)