現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2019年12月8日のデイリーキーワードランキング
1 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
2 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
3 | 祈るべき天とおもえど天の病む |
4 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
5 | みぞるる窓荒れの烏賊火は絶ちて寝む |
6 | 峯雲の贅肉ロダンなら削る |
7 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
8 | 早乙女の耳の産毛の金色に |
9 | 峰雲を積みあげてゆく歩荷かな |
10 | 冬の水一枝の影も欺かず |
11 | つくねんと木馬よ春の星ともり |
12 | たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ |
13 | ビルの屋上暑氣水平に麥熟れて |
14 | 家じゅうの鏡垂直冬に入る |
15 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
16 | 海に出て木枯帰るところなし |
17 | ちるさくら海あをければ海へちる |
18 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
19 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
20 | 初秋の蝗つかめば柔らかき |
21 | 赤魚を焼きたる灰を篩ひをり |
22 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
23 | 露人ワシコフ叫びて石榴打ち落す |
24 | 犬交る街へ向けたり眼の模型 |
25 | 凍蝶に指ふるるまでちかづきぬ |
26 | 掃き出して仏間すぐさま寒気満つ |
27 | 秋立つや川瀬にまじる風の音 |
28 | 人の手がしづかに肩へ秋日和 |
29 | 牡丹百二百三百門一つ |
30 | 大晦日犬が犬の尾垂れている |
31 | 晴天の天守に生れし雪ばんば |
32 | 町空のつばくらめのみ新しや |
33 | 蠅静か蜂も静かに花八ツ手 |
34 | いなびかり北よりすれば北を見る |
35 | さぼてんの楕円へゆるやかな午前 |
36 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
37 | 喫泉に顔打たす人を裏切るべく |
38 | 空といふ自由鶴舞ひやまざるは |
39 | 耳ふたつあればふたつの寒さかな |
40 | 水枕ガバリと寒い海がある |
41 | 白牡丹といふといへども紅ほのか |
42 | 金亀子擲つ闇の深さかな |
43 | 蛇いでてすぐに女人に会ひにけり |
44 | 牡丹画いて絵の具は皿に残りけり |
45 | 夕立へ十本の指みな流し |
46 | 大落暉今に点火の枯すすき |
47 | 蟇あるく大きくゆるく爆音下 |
48 | 葉桜や男が老いてゆくそよぎ |
49 | わが行けば露とびかかる葛の花 |
50 | 雨意の風曳きて乱るる蟻の列 |
2024年4月26日 15時30分更新(随時更新中)