現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年6月2日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 淋しい幽霊いくつも壁を抜けるなり |
3 | 星空へ店より林檎あふれをり |
4 | 娘とは嫁して他人よ更衣 |
5 | バスを待ち大路の春をうたがはず |
6 | わが恋は人とる沼の花菖蒲 |
7 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
8 | 菜の花がしあはせさうに黄色して |
9 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
10 | そよぎだす早苗田の青昼鏡 |
11 | 入れものが無い両手で受ける |
12 | 聲変りはじまつて百物語 |
13 | せきをしてもひとり |
14 | 門とぢて良夜の石と我は居り |
15 | ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜 |
16 | 浮寝鳥深眠りにて嵩減りぬ |
17 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
18 | 玉の如き小春日和を授かりし |
19 | 万障が鉢合わせして濃紫陽花 |
20 | をりとりてはらりとおもきすすきかな |
21 | いち早く日暮るる蟬の鳴きにけり |
22 | 制服の袖口余る松の芯 |
23 | くれなゐのこころの闇の冬日かな |
24 | ところてん煙のごとく沈みをり |
25 | たましひのしづかにうつる菊見かな |
26 | かもめ来よ天金の書をひらくたび |
27 | 水無月の死ぬならこんな海の色 |
28 | 橋ふたつ越えたあたりの薄暑光 |
29 | 夕暮の橋が短かく青山椒 |
30 | 風三日銀一身の鮭届く |
31 | きりぎりす腰紐ゆるめ寝ころべば |
32 | 水枕ガバリと寒い海がある |
33 | ひかり立つものに棚田の余り苗 |
34 | 長生きの象を洗ひぬ天の川 |
35 | ひたむきに生きてひたすら畑を打つ |
36 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
37 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
38 | かりそめに燈籠おくや草の中 |
39 | 桐一葉日当りながら落ちにけり |
40 | くさめして風説ひとつ遠ざける |
41 | 月光のあと恍惚となめくじら |
42 | 郡上八幡千草に水のゆきわたり |
43 | まさをなる空よりしだれざくらかな |
44 | 山歩き一息入れる山法師 |
45 | 茅花野のそよ風人を励ましむ |
46 | かなかなと呼びかなかなと応えたり |
47 | 父の死後すこし躄りし陶狸 |
48 | 紺絣春月重く出でしかな |
49 | みちびかれ水は菫の野へつづく |
50 | 貌が棲む芒の中の捨て鏡 |
2024年9月23日 09時16分更新(随時更新中)