現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2016年11月3日のデイリーキーワードランキング
1 | 村の灯のこぼれて深し虫の闇 |
2 | 柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺 |
3 | せきをしてもひとり |
4 | 秋空を二つに断てり椎大樹 |
5 | こほろぎのこの一徹の貌を見よ |
6 | 葡萄食ふ一語一語の如くにて |
7 | うしろ姿の時雨てゆくか |
8 | 暗く暑く大群集と花火待つ |
9 | 降る雪や明治は遠くなりにけり |
10 | 秋立つや川瀬にまじる風の音 |
11 | 寒波急日本は細くなりしまま |
12 | 毛布被り孤島となりて泣きにけり |
13 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
14 | 金星のまたたき釣瓶落しかな |
15 | 還暦をすぎ春風のよく見える |
16 | 涅槃図をあふるる月のひかりかな |
17 | 億年のなかの今生実南天 |
18 | 肩に来て 人懐かしや 赤蜻蛉 |
19 | 霜の墓抱き起されしとき見たり |
20 | 風鈴のひとり言きく 夕茜 |
21 | 春雷や胸の上なる夜の厚み |
22 | 泳ぎより歩行に移るその境 |
23 | 金剛の露ひとつぶや石の上 |
24 | 葛飾や桃の籬も水田べり |
25 | ものの種にぎればいのちひしめける |
26 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
27 | 戸口より櫓田見ゆる平和かな |
28 | 酒しらぬ我は旅のみ牧水忌 |
29 | 外にも出よ触るるばかりに春の月 |
30 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
31 | 親友の逝く鶯鳴くを待たずして |
32 | 露の玉蟻たぢたぢとなりにけり |
33 | 落蝉にまだ飛ぶ命残りをり |
34 | ままごとの飯もおさいも土筆かな |
35 | あきぐみに陽の匂う風吹き来たる |
36 | 水枕ガバリと寒い海がある |
37 | 凩や海に夕日を吹き落す |
38 | 寒昴たれも誰かのただひとり |
39 | 木瓜咲くや漱石拙を守るべく |
40 | 秋空に風の道ありさざ波す |
41 | 大賢は大愚に似たり生身魂 |
42 | 老いるとは父に似しこと牧水忌 |
43 | 白藤や揺りやみしかばうすみどり |
44 | この道の富士になりゆく芒かな |
45 | つくづくと黴面白き墨の尻 |
46 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
47 | 墓のうらに廻る |
48 | 職無きは羽毛のように梅真白 |
49 | 倚り馴れし柱も焼けぬ弥生尽 |
50 | 受難こそわが地の塩よ露微塵 |
2024年9月23日 22時07分更新(随時更新中)