現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2023年7月21日のデイリーキーワードランキング
1 | 真夏日の森は聖堂鳥睡り |
2 | 七十路や新しき事弥生道 |
3 | オデッサもクリミアもゆめ雪の原 |
4 | 重ね着の中に女のはだかあり |
5 | 川上の水静かなる花野かな |
6 | 全長のさだまりて蛇すすむなり |
7 | 己が影を慕うて這へる地虫かな |
8 | 海に出て木枯帰るところなし |
9 | 物干しに美しき知事垂れてをり |
10 | 野にて裂く封書一片曼珠沙華 |
11 | 天竜のひびける闇の凍豆腐 |
12 | しんしんと肺碧きまで海の旅 |
13 | 八月や六日九日十五日 |
14 | 来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり |
15 | 《 》は水の育くむ水の塊 |
16 | 黄河そそいで黄海を成す雪の日も |
17 | 谷に鯉もみ合う夜の歓喜かな |
18 | 柿うるる夜は夜もすがら水車 |
19 | 銀漢に触れて尾となる天塩川 |
20 | 放生会真つ赤な鯉のあばれけり |
21 | 秋つばめ包のひとつに赤ん坊 |
22 | 三伏の穢に鳴く荒鵜かな |
23 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
24 | 手花火を命継ぐ如燃やすなり |
25 | 街灯は夜霧にぬれるためにある |
26 | 流れ行く大根の葉の早さかな |
27 | 死なうかと囁かれしは蛍の夜 |
28 | 大落暉今に点火の枯すすき |
29 | 夜の魚跳ねて大きな朧月 |
30 | 日を追わぬ大向日葵となりにけり |
31 | さくらしべ降る歳月の上にかな |
32 | 念力のゆるめば死ぬる大暑かな |
33 | 恋愛と全く無縁落し文 |
34 | 万緑を裂き吹割の瀧現るる |
35 | 竹の葉騒は冴ゆる眼鏡に數知れず |
36 | 皀角子の実が鳴る戦中戦後胸中に |
37 | 頬杖という杖ふくよかに沙羅の花 |
38 | 星空へ店より林檎あふれをり |
39 | ひよこ売りについてゆきたいあたたかい |
40 | 占領地区の牡蠣を将軍に奉る |
41 | 人通るだけ道があき濃紫陽花 |
42 | 河童忌や紙を蝕むセロテープ |
43 | 降る雪や 明治は遠くなりにけり |
44 | 糸瓜咲て痰のつまりし仏かな |
45 | 曲りたる時間の外へ蝸牛 |
46 | 揺れてゐる影だんだんに冬の蝶 |
47 | 遠郭公からまつは青噴きやまず |
48 | 十棹とはあらぬ渡しや水の秋 |
49 | 蟬しぐれもはや戦前かもしれぬ |
50 | 先生の銭かぞへゐる霜夜かな |
2024年5月15日 20時30分更新(随時更新中)