現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年1月27日のデイリーキーワードランキング
1 | 笑みかける幸せな顔蕗の薹 |
2 | 螢籠昏ければ揺り炎えたたす |
3 | 地の涯に倖せありと来しが雪 |
4 | 涼しけれ睫毛夕日に灼かれつつ |
5 | 鰯雲人に告ぐべきことならず |
6 | 算術の少年しのび泣けり夏 |
7 | たそかれの菜の花メール受信中 |
8 | 向日葵の大声でたつ枯れて尚 |
9 | 白炎天鉾の切尖深く許し |
10 | 金輪際わりこむ婆や迎鐘 |
11 | 初雪の灯が点くロングコート黒 |
12 | 心をまとめる鉛筆とがらす |
13 | 勇気こそ地の塩なれや梅真白 |
14 | 彼一語我一語秋深みかも |
15 | 蟬しぐれグラス揺らして試飲する |
16 | 一月の川一月の谷の中 |
17 | 馬遠し藻で陰洗う幼な妻 |
18 | 墓のうらに廻る |
19 | 梅二月ひかりは風とともにあり |
20 | しんしんと寒さがたのし歩みゆく |
21 | 漁るや白雨さなかもその後も |
22 | 芋の露連山影を正しうす |
23 | 絶えず人いこふ夏野の石一つ |
24 | 種蒔へサッカーボール飛び込めり |
25 | 蛇の衣人に見せればほどけゆく |
26 | 学問のさびしさに堪へ炭をつぐ |
27 | 戦火に遇ひし冬木なれども凜とあり |
28 | 一を知つて二を知らぬなり卒業す |
29 | 満月やプリンゆっくり固まりぬ |
30 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
31 | 自販機に見知らぬ夏を購いぬ |
32 | 月光に深雪の創のかくれなし |
33 | せきをしてもひとり |
34 | 雪の峰しづかに春ののぼりゆく |
35 | 華麗な墓原女陰あらわに村眠り |
36 | 花影婆娑と踏むべくありぬ岨の月 |
37 | 働けど働けど林檎盗まれる |
38 | 添水闇小石が石に育つとき |
39 | 滝落ちて群青世界とどろけり |
40 | 月光へ目覚めて繭の中にあり |
41 | 秋風を聞けり古曲に似たりけり |
42 | 薄氷の草を離るゝ汀かな |
43 | いしぶみの表裏に雨意の百千鳥 |
44 | 伸びる肉ちぢまる肉や稼ぐ裸 |
45 | 友の死をゆさぶるごとく海胆すする |
46 | しあわせに目もあけられず花吹雪 |
47 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
48 | 三伏の穢に鳴く荒鵜かな |
49 | 曳かれる牛が辻でずつと見廻した秋空だ |
50 | 船室の鏡冬潮時々耀る |
2024年9月23日 10時50分更新(随時更新中)