現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2015年3月26日のデイリーキーワードランキング
1 | せきをしてもひとり |
2 | 重ね着の中に女のはだかあり |
3 | 喫泉に口あまやかす雪のなか |
4 | 謎解けるまでのめり込む雪柳 |
5 | 隠国は人家包みてしぐれけり |
6 | うかうかと我門過る月夜かな |
7 | アンダンテ暮れて白木蓮火をともす |
8 | 鉛筆一本田川に流れ春休み |
9 | 花冷えや老いても着たき紺絣 |
10 | 凩や海に夕日を吹き落す |
11 | 秋の航一大紺円盤の中 |
12 | 喜寿傘寿まだまだ若き竹の春 |
13 | 胸深く母の椿が咲いている |
14 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
15 | 太陽凍てどれも幻鳥図鑑 |
16 | ひく波の跡美しや桜貝 |
17 | 結び目のすんなり解けし花菜風 |
18 | 若布刈舟汐の重さに傾ぎをり |
19 | 流星一つ選べぬもどかしさ |
20 | 暾にぬれて露七宝のあかざかな |
21 | 水温む鯨が海を選んだ日 |
22 | 菊咲けり陶淵明の菊咲けり |
23 | 喜びのたとへば土手を這ふ南瓜 |
24 | ままごとの飯もおさいも土筆かな |
25 | 畦塗りの鍬の土音日を返す |
26 | 穀雨なる決断の指開きつつ |
27 | コーヒー店永遠に在り秋の雨 |
28 | 悪なれば色悪よけれ老の春 |
29 | 世の常に叛くことあり残り鴨 |
30 | 百代の過客しんがりに猫の子も |
31 | 口紅のいろを次第に昏らく鵙 |
32 | 夜学子の二時間目より輝けり |
33 | かごめかごめあの子も消える春霞 |
34 | 沈黙に飽きてため息寒蜆 |
35 | これよりは恋や事業や水温む |
36 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
37 | 運命は笑ひ待ちをり卒業す |
38 | 高層ビル裸木の枝の曲線 |
39 | 窓杳く野崎のさくら咲きにけり |
40 | 落椿ピエタの一日昏れにけり |
41 | 夜の紅葉層層ファシズムとも否とも |
42 | 鉈かたかた雪根開きの父帰る |
43 | 秋の入水眼球に若き魚ささり |
44 | 騙し絵の真ん中にいてしゃぼん玉 |
45 | 花冷えの夜は眼をひらく陶器の魚 |
46 | 言霊のすゝと避けゆく春炬燵 |
47 | 納め句座切字が人の和を結ぶ |
48 | 霧冷の足首頼りなく待てり |
49 | 熊野よ熊野よ雪花石膏に黄金虫 |
50 | 春来たる今朝搾りたる冷酒飲む |
2024年9月23日 05時56分更新(随時更新中)