現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2021年3月17日のデイリーキーワードランキング
1 | 色々の人々のうちにきえてゆくわたくし |
2 | 時空越え夏の古道に魅せらるる |
3 | 檻が見えかの木枯しに象のこえ |
4 | 聖典を出で孑了となりにけり |
5 | 粉雪と思わば風の散らす雪 |
6 | 人はみな旅せむ心鳥渡る |
7 | 手袋が立っているなり犬死あり |
8 | 女身仏に春剥落のつづきをり |
9 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
10 | 地は廻る万能という大根生え |
11 | 花あれば西行の日とおもふべし |
12 | 蓑ごと焼かれ一億の蓑虫有事なり |
13 | 不知火や潜水艦の失禁す |
14 | 雪折れの母よまぶしき放物線 |
15 | 妻なしに似て四十なる白絣 |
16 | 躓かぬよう夕焼けのドームまで |
17 | 爆心地死者より少い墓碑がある |
18 | あちこちにおひとりさま揺れ波の花 |
19 | あたたかな雨が降るなり枯葎 |
20 | どの海も寝たり起きたり秋の暮 |
21 | 老人に冬至の時間まだ余る |
22 | 郭公や牧に古りたる凝牝台 |
23 | 時雨つつアジアの匂う綿のシャツ |
24 | トマト苗支柱添へられてより自由 |
25 | 春雨や雨情の遺稿詩目を据える |
26 | 海くれて鴨のこゑほのかに白し |
27 | 死ぬ順序狂わせているさくらかな |
28 | 西日暮里から稲妻みえている健康 |
29 | 桑芽吹く利根悠々と流れけり |
30 | 雪景色どこか鼠にかじられて |
31 | 恋猫の秋波を感ず窓の内 |
32 | 霜柱俳句は切字響きけり |
33 | 丸裸どんどん空を持ってこい |
34 | 桜落つ一枚二枚そして朝 |
35 | 万両や鳥ゆっくりと空を舞いたり |
36 | 去年今年水を呑んでは水出しおり |
37 | 八月の阿修羅の走る大八洲 |
38 | 地虫出づふさぎの虫に遅れつつ |
39 | はつゆめの遼河のほとりいななけり |
40 | 炎天の岩にまたがり待ちに待つ |
41 | 古手紙そつと投げ込むどんと祭 |
42 | 雪の原犬沈没し躍り出づ |
43 | 雪嶺のひとたび暮れて顕はるる |
44 | からくにの五体ねじれる時雨かな |
45 | 春の水岩を抱いて流れけり |
46 | 母と子と被爆図になお歩み入る |
47 | 蜥蜴の目ジュラ紀のひかり失はず |
48 | ゲルニカの牛の瞳が顕ち初山河 |
49 | 開戦日耳を塞いで口開ける |
50 | 海に出て木枯帰るところなし |
2025年8月28日 08時47分更新(随時更新中)