現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2019年3月21日のデイリーキーワードランキング
1 | ぐらぐらと鬼の声する桜の芽 |
2 | はつなつの切れ味のよい雲である |
3 | 春暑し空席のない縄電車 |
4 | 冬怒涛見て来し夜の歌やさし |
5 | 春の野へ乗って行こうか縄電車 |
6 | ああいへばかういう兜太そぞろ寒 |
7 | またひとつネジが壊れた秋の蟬 |
8 | 鮟鱇の骨まで凍ててぶちきらる |
9 | 鷹翔てば畦しんしんとしたがへり |
10 | 一望の白骨の谷雪あたたか |
11 | さくら貝ひと粒海を負うかたち |
12 | 万緑の中や吾子の歯生え初むる |
13 | 月光のメスを入れたる蟬の羽化 |
14 | 催花雨や空き家に人の出入りして |
15 | 嗚呼と言えば淋しい蛇が穴を出る |
16 | 猫じゃらししゃららん即興音快調 |
17 | 逢いたくて泣きたくて菜の花になる |
18 | 嗚呼神様オリンピックの冬の陣 |
19 | 錦秋が口癖のひと老いやすし |
20 | 紫陽花に秋冷いたる信濃かな |
21 | よく澄める水のおもては痛からむ |
22 | ああ言へばかう言ふ年の又明くる |
23 | 花散るや耳ふって馬おとなしき |
24 | 乗換えるたび天の川近づきぬ |
25 | てのひらの水の珠玉よ青葉騒 |
26 | 浜なしのくらつとゆれるまくれなゐ |
27 | 夏草の被曝に病める父郷あり |
28 | 白葱のひかりの棒をいま刻む |
29 | 蟇ないて唐招提寺春いづこ |
30 | ちちははの匂ひ濃くなる座禅草 |
31 | 吾在りて泛ぶ薄氷聲なき野 |
32 | 泉の底に一本の匙夏了る |
33 | 四方水攻め蛙城にてそうろう |
34 | 治聾酒の酔ふほどもなくさめにけり |
35 | 啄木鳥や落葉をいそぐ牧の木々 |
36 | 鶏頭の十四五本もありぬべし |
37 | 熱燗の夫にも捨てし夢あらむ |
38 | 結び目のすんなり解けし花菜風 |
39 | 姉妹いずれを愛でむ初螢 |
40 | 墓のうらに廻る |
41 | かりそめに燈籠おくや草の中 |
42 | 去勢の猫と去勢せぬ僧春の日に |
43 | 水平に紙堕ちてゆく受難節 |
44 | 藍染めの浴衣短し南北線 |
45 | 愛憎を母に放ちて秋に入る |
46 | 流氷や宗谷の門波荒れやまず |
47 | 越の香を抱き白鳥の北帰行 |
48 | 道のべは人の家に入り豆の花 |
49 | 愛するは櫻紅葉のベンチかな |
50 | 棟上げの音秋天を拡げゆく |
2024年9月26日 15時16分更新(随時更新中)