現代俳句データベース(俳句)のアクセスランキング
2009年9月24日のデイリーキーワードランキング
1 | くろがねの秋の風鈴鳴りにけり |
2 | いつせいに柱の燃ゆる都かな |
3 | 冬深し柱の中の濤の音 |
4 | 春ひとり槍投げて槍に歩み寄る |
5 | 山越える山のかたちの夏帽子 |
6 | つきぬけて天上の紺曼珠沙華 |
7 | 打ちみだれ片乳白き砧かな |
8 | なにほどの快楽か大樹揺れやまず |
9 | 夕狩の野の水たまりこそ黒瞳 |
10 | 咳の子のなぞなぞあそびきりもなや |
11 | ゆさゆさと大枝ゆるる桜かな |
12 | 春浅き水を渉るや鷺一つ |
13 | あるけばかつこういそげばかつこう |
14 | 海に出て木枯帰るところなし |
15 | プラタナス夜もみどりなる夏は来ぬ |
16 | この頃の蕣藍に定まりぬ |
17 | 芋の露連山影を正しうす |
18 | みんな夢雪割草が咲いたのね |
19 | 叩かれて昼の蚊を吐く木魚哉 |
20 | ちるさくら海あをければ海へちる |
21 | 思想などごしごし洗え天の川 |
22 | 秀野忌の秋冷触るる薔薇の白 |
23 | かりかりと蟷螂蜂の皃を食む |
24 | 秋天の下に野菊の花弁欠く |
25 | 少年兵追ひつめられてパンツ脱ぐ |
26 | 日の中の水引草は透りけり |
27 | 霧にいる狐の青さ散華とや |
28 | とどまればあたりにふゆる蜻蛉かな |
29 | 胸もとにみづうみ匂ふ星まつり |
30 | 狐の提灯この断崖は曽良と誰れ |
31 | 黒猫の子のぞろぞろと月夜かな |
32 | 青蛙おのれもペンキぬりたてか |
33 | 木の葉ふりやまずいそぐないそぐなよ |
34 | 曼珠沙華抱くほどとれど母恋し |
35 | 女の鹿は驚きやすし吾にみかは |
36 | 何も無き冬空が生む鳥あまた |
37 | 娼窟に繩とびの繩ちらちらす |
38 | 遠山に日の当りたる枯野かな |
39 | たとへなきへだたりに鹿夏に入る |
40 | 満月光 液体は呼吸する |
41 | 蝶々のもの食ふ音の静かさよ |
42 | 便所より青空見えて啄木忌 |
43 | 落葉松の月夜に誘ひ念仏講 |
44 | まつすぐな道でさみしい |
45 | 西行のうた懐に耕せり |
46 | 鈴懸の並木秋日に尖る平和 |
47 | 黒雲から黒鮮かに初燕 |
48 | 茄子苗を抱へて噂持ち歩く |
49 | 初秋よしオークル色のわが肢体 |
50 | フランスへ行きたい風邪の鼻音である |
2024年9月20日 10時49分更新(随時更新中)